(嘉義 23日 中央社)南部・嘉義で、日本統治時代に嘉義農林学校(嘉農、現・嘉義大学)野球部でエースとして活躍した呉明捷さんの彫像が23日までに修復され、輝きを取り戻した。

彫像は2014年2月に台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」が嘉義市でプレミア上映されるのに合わせ、中山路の中央噴水に設置された。以来、観光スポットとして親しまれてきたが、紫外線や雨水などによる損傷が見られたため、彫像を作成した彫刻家とその弟子によって修復が行われた。

嘉義市政府によると、呉さんは中部・苗栗出身。1931(昭和6)年、台湾予選の台中一中戦でノーヒットノーランを達成し、同年の夏の甲子園で嘉農を準優勝に導いた。後に早稲田大学に進学し、東京六大学野球でも活躍した。

(江俊亮/編集:楊千慧)