[J1リーグ12節]大宮0-3C大阪/5月20日/NACK
 
【チーム採点・寸評】
大宮 4.5
序盤こそ健闘したが、63分にCKから先制点を奪われると守備が瓦解。同点に追いつこうと、前に出たところを崩された。 

【大宮|採点・寸評】
GK
21 塩田仁史 5
55分には山村の至近距離からのシュートをストップするビッグセーブ。しかし、直後にCKを弾き切れずに清武にネットを揺らされると、山村、杉本にも決められ3失点した。
 
DF
13 渡部大輔 5
丸橋、柿谷の突破に手を焼き、真骨頂の攻撃参加は鳴りを潜めた。粘り強く守ったが……。
 
4 山越康平 5.5
杉本とのフィジカル勝負に苦戦。ただ、53分には山村に突破されかけたところを身を挺して阻むなど、ゴール前では身体を張った。
 
2 菊地光将 5.5(53分OUT)
キャプテンとして最終ラインを統率。ただ、足を痛め、後半立ち上がりに河本と交代。その後、チームは3点を失った。
 
22 和田拓也 5
松田、清武のコンビネーションに後手を踏み、自由を与えてしまった。3失点目は自らのサイドを崩された。
 
MF
23 金澤 慎 5
危険なスペースを埋めるなど守備のバランスを取ったが、1対1の対応では軽さが目立った。C大阪のパス回しにも付いていけなかった。
 
40 茨田陽生 5
味方と協力して相手を追い込むも、ボールを奪った後が雑だった。チームのコントロールタワーとしては不満足の出来。
 
16 マテウス 5.5(68分OUT)
キレのあるドリブルで、攻撃に推進力を加えた。しかし、良い形でフィニッシュまでは持ち込めなかった。
 
10 大前元紀 5(68分OUT)
中盤の左で先発。効果的にボールに絡めず、状況によっては最前線まで上がったが、存在感は希薄だった。

【大宮0-3C大阪PHOTO】攻撃の迫力を欠いた大宮がC大阪に完封負け

 
FW
7 江坂 任 5
攻撃を牽引しようと奮闘。相手守備網のギャップを突き、ボールを受けたが、ゴール前ではアイデア不足を露呈した。
 
44 瀬川祐輔 5.5
強引にシュートに持ち込むなど、積極性は評価したい。しかし、枠に飛ばせたシーンは少なかった。
 
交代出場
DF
3 河本裕之 5(53分 IN) 
菊地の負傷を受けて、緊急出場。1失点目の場面では清武にニアに入られ、目の前で先制ゴールを決められた。

MF
15 大山啓輔 5(65分IN)
1点を追う状況でピッチに登場。右サイドから打開を試みたが、最後まで良い形を作れなかった。

FW
28 長谷川アーリアジャスール 4.5(81分IN)
ボールが回って来ず、イライラを募らせて不必要なファウルを犯す。苦しむチームを助けられなかった。
 
監督
渋谷洋樹 5
「結果については責任を感じている」と肩を落とす。先手を取られた後は、ふたりを同時投入するも、効果は薄かった。
  
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
C大阪 6
「前半はまったりしてしまった」(清武)と、なかなかギアが上がらなかったが、セットプレーから先制点を奪うと、その後はゲームを支配。3ゴ―ルで完勝を収めた。
 
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
大きなピンチはなく、ハイボールの処理も安定していた。落ち着いたパフォーマンスで無失点に抑えた。
 
DF
2 松田 陸 6
開始5分には鋭いシュートを放つなど、積極的なオーバーラップが光った。クロスの精度も〇。チームの切り込み隊長だった。
 
14 丸橋祐介 6
マテウスと激しいマッチアップを繰り返しながら、ボールを持てば攻撃陣をサポートした。30分には鋭いカットインからチャンスを演出した。
 
22 マテイ・ヨニッチ 6.5
空中戦、地上戦ともに問題なし。山下との連係も良好で、大宮の攻撃を力強く撥ね返した。

23 山下達也 6(90+1分OUT)
強靭なフィジカルを生かしてボールを回収し、的確に味方につなげた。大宮のカウンターに冷静に対処した。
 
MF
6 ソウザ 6.5
この日は得意のオーバーラップより、中盤の底でのパス出しが目立ち、チームにリズムを与えた。後半にはCKから2アシストを記録。
 
10 山口 蛍 6.5
セカンドボールへの反応はピカ一で、読みを利かせたボールカットで中盤を引き締めた。加えて強烈なミドルなど攻撃面でも魅せた。
 
24 山村和也 6.5(83分OUT)
浮き球のパスをヒールでつなぐなど、随所でテクニックの高さを披露。55分のビッグチャンスは決められずとも、76分にはソウザのCKにヘッドで合わせ、貴重な追加点を奪った。

MAN OF THE MATCH
46 清武弘嗣 6.5(90+1分OUT)
抜群のキープ力でボールを収め、味方の攻め上がりを促した。63分にはCKにニアで合わせて先制点をマーク。
FW
8 柿谷曜一朗 6
どんなボールでもピタッと止める技術はさすが。素早いプレスバックで守備面でも貢献した。
 
9 杉本健勇 6.5
的確なポストプレーで攻撃を加速させた。前半はシュート精度に難を残したが、終盤には関口のクロスをきっちり決めた。
 
交代出場
MF
7 関口訓充 6.5(82分IN)
イケイケムードが漂うなか、86分にはクロスから杉本のゴールをお膳立て。短い時間でアピールに成功した。
 
MF
15  木本恭生 -(90+1分IN)
アディショナルタイムに試合を締めるために最終ラインに入った。3-0のまま試合を終え、任務をまっとうした。
 
MF
17 福満隆貴 -(90+1分IN)
リーグ戦では今季初出場で、念願のJ1のピッチにようやく足を踏み入れた。この経験を今後につなげたい。

監督
ユン・ジョンファン 6.5
ハーフタイムに選手たちに的確に指示を与え、勝利に導いた。終盤に投入した関口が3点目をアシストするなど、交代策も当たった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)