非正規雇用や低年収化、奨学金返済など、若い世代の経済事情には厳しいものが。「お金がないから結婚できない」と、金銭面を理由に結婚をしない・できないと考える20代は多いようです。
結婚支援サービスを行なうパートナーエージェントは、20〜29歳の独身男女に「結婚しない理由」についてのアンケートを実施。経済事情を理由に、結婚できないでいる20代はどの程度いるのでしょうか。

20代の5割近くが「できるだけ早く」「20代のうちに」結婚したい

まず、「あなたは結婚したいと思いますか?」という質問をしたところ、「できるだけ早く結婚したい」(14.7%)、「20代のうちに結婚したい」(32.2%)と、20代の約半数近くの人が早いうちに結婚したいと考えていることがわかります。また、「30代で結婚したい」(7.0%)や、「そのうちいつかは結婚したい」(12.8%)を合わせると7割近くの人が結婚に対して意欲的であることがわかる結果となりました。

20代の約半数が「できるだけ早く」「20代のうちに」結婚したい。

そこで、続いて「あなたは今までに婚活をしたことがありますか」と質問したところ、「現在婚活をしている」(9.7%)、「現在は婚活をしていないが、過去にしたことがある」(7.8%)と、婚活経験がある人は少数となりました。
しかし、「婚活をしたことはないが、これからしてみたい」は24.6%と、4人に1人が婚活を前向きに考えているようです。

20代が婚活に踏み切れない理由とは?

婚活に踏み切れない理由は「忙しい」から!

では、結婚の意志はありながらも現在婚活をしていない人たちは、どうして婚活をしないのでしょうか。その理由を聞いてみると、1位は「仕事が忙しいから」(33.0%)。続いて「プライベートが忙しいから」(29.6%)と“忙しい”という理由が上位に。
「できるだけ早く結婚したい」人は、忙しいというより「勇気が出ないから」(37.7%)、「婚活の方法がわからないから」(34.0%)と答えています。
「経済的な事情から」を挙げたのは全体の23.7%と、4番目に多い理由となりました。

結婚していない理由について、「経済的な事情から」と答えた人に「どのような条件があれば婚活しようと思えるか」を聞くと、「もっと貯金がたまったら」(75.0%)、「今よりも収入が増えたら」(65.6%)という理由が上位に。自分の力で経済的な事情をなんとか克服しよう、という考えが圧倒的に多く見られました。
3位には「国や自治体で婚活支援(助成)制度があれば」(31.3%)という回答も続いているところをみると、未婚化・晩婚化や少子化対策として、若い世代への婚活支援も有効といえそうです。

実際の婚活費用は月額1万円以下が最多

婚活しようと思える具体的な年収の金額については、「301〜400万円」(25.0%)、「401〜500万円」(23.4%)と、20代の平均年収か、それよりもすこし高ければ、婚活に意欲的になるようです。

では、もし年収が上がる、貯金が貯まるなどして実際に婚活を始めるとしたら、月額どれくらい婚活に充てたいと考えているのでしょうか。
「現在婚活をしていない人」は、月額の婚活予算は0〜10,000円程度という回答が78.9%となりました。一方で「婚活中、または婚活経験者」は、0〜10,000円という回答がが80.9%と、婚活未経験者が使ってもいいと思う金額と大差はありませんでした。
両者で大きな差が開いたのは、「0円」の割合。実際に婚活中か婚活経験のある人は「0円」で婚活している割合が27.1%と、現在婚活をしていない人が考えているよりも、お金をかけずに婚活している人が多いようです。

これならできるかも! 婚活している人の婚活費用は月額1万円以下が81.0%。

「婚活」というと、収入に余裕のある人が、それなりの費用をかけてするもの、いうイメージが浮かびますが、今回の調査結果からは、20代の場合、約8割の人が月額1万円以下で婚活をしています。
婚活をしたいけれど、経済的な事情で躊躇しているのであれば、リーズナブルな婚活サービスを探してみるのもひとつの方法かもしれませんね。

【参考】※ 株式会社パートナーエージェント