時代は禁煙を後押ししていますが、なかなかやめられないのがタバコ。愛煙家にとって仕事の合間、昼の休憩中、食後の一服は至福の時。タバコが体に悪いなんて承知な上でタバコを吸っているのですよね。タバコを吸っているからといって即死するわけではありませんから、医者にだって愛煙家がいるほどです。しかしタバコによってリスクが高まる病気は確実に存在しています。今回は喫煙が招きやすいいくつかの病気や受動喫煙のリスクついてご紹介。

喫煙の怖いところは、臓器をダメにすること

タバコ及び喫煙は、身体のあちこちの臓器機能をダメにしてしまいます。タバコによって引き起こされる臓器の病気として有名なのが、脳卒中、認知症、心筋梗塞、食道がん、腎臓がん、胃潰瘍、胃がん、肺炎、肺がん、すい臓がん、膀胱がん、女性であれば子宮頸がんや乳がんなど。タバコに含まれるニコチン、タールが全て悪いんだ、ニコチンが少なければ大丈夫だ、という間違った認識がありますが、そもそもがタバコに含まれる有害物質はニコチン、タールだけではないのです。他にもカドミウム、ヒ素、ベンゼンといった、特に発がん性がある物質として有名な有害物質も含んでいるのです。タバコの発がん性はニコチンの量以前の問題です。

喫煙が身体のあらゆる器官をダメにする

タバコがダメにするのは臓器だけではありません。他にもタバコは血管や血液、骨や皮膚組織にまで悪影響を及ぼします。具体的な病例としては、動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、骨粗しょう症、更に慢性な老化なども該当します。なお喫煙は血管や認知機能、骨等に甚大な悪影響を与えることから、将来の寝たきりリスクを高めると言われています。

身近な人にまで悪影響は伝播する

タバコの悪影響ぐらい知っている。どうせ自分の身体だから人にとやかく言われる筋合いはない。こう思っている方もいることでしょう。しかしタバコ及び喫煙が与える悪影響は、身近な友人や家族にまで伝播することを忘れてはなりません。実は喫煙者本人より受動喫煙による被害の方が大きいとも言われます。なぜならタバコを吸う本人はフィルターを通していますが、受動喫煙の場合、より高濃度な有害物質を吸い込みやすいからです。

喫煙しない家族や友人は言わないだけで、あるいは諦めてしまっているだけで、やっぱり迷惑しています。あなたがもし禁煙に成功できたら大喜びするはずです。今や受動喫煙のリスクも社会的に認知されるようになっているので、家族のために禁煙したと語る人も少なくありません。自分の身体だからかまわない。そう考えている喫煙者の方は、実はそうでもないことをまずは知る必要があります。


writer:サプリ編集部