1次R初戦黒星の韓国、指揮官「投手が多くの四球を出しすぎた」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が6日に開幕し、1次ラウンドA組初戦で韓国がイスラエルに延長10回の末に1-2で敗れた。地元・高尺スカイドームで行われた一戦での敗戦に、キム・インシク(金寅植)監督は嘆き節で元ソフトバンクのイ・デホ(李大浩)内野手らを“戦犯”に挙げている。MLB公式サイトが伝えている。

 2009年の第2回大会決勝で日本との死闘の末に準優勝に終わったWBC常連国が1次ラウンド初戦で悪夢をみた。2回に先発チャン・ウォンジュンが2死満塁から押し出し四球で先制点を献上。打線も相手先発のメジャー124勝右腕J・マーキーの前に3回を無得点に封じられるなど4回まで沈黙した。

 5回には1死一、二塁から2番ソ・ゴンチャンがレフトへタイムリーをマークし、同点としたものの、決定打が出ず。元阪神のオ・スンファンら救援陣も踏ん張ったが、1-1で迎えた延長10回にイム・チャンヨンがS・バーチャムに勝ち越しのタイムリー内野安打を浴び、競り負けた。

 この一戦は海外でも「番狂わせ」とレポートされており、MLB公式サイトでもキム監督の会見の模様とともに特集記事を掲載。指揮官はその中で「まず投手が多くの四球を出しすぎた。制球に問題があった。相手にチャンスを与えてしまった。(打線は)チャンスで得点することができなかった。それが問題だ」と敗因を語っている。

中軸がブレーキ、「たった1得点に終わった理由」

 この日は8人の投手を投入し、計9四球。指揮官が問題視したのはその制球面だった。

 また、7安打1得点と沈黙した打線にも言及。「今日は我々の3番打者と4番打者が使命を果たすことができなかった。それが我々がたった1得点に終わった理由だ。しかし、打線を入れ替えるよりも、このラインナップを維持することになると思う」と語っている。

 イスラエル戦で3番に入ったキム・テギュン(金泰均)は3打数1四球2三振、4番のイ・デホも5打数無安打2三振とブレーキとなった。

 A組は強豪オランダ、台湾も虎視眈々と2次ラウンド進出を狙っており、韓国にとっては厳しい船出。前回も1次ラウンドで大会を去っており、2大会連続で1次R敗退となる可能性も出てきている。