連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第22週「母の背中」第124回 3月1日(水)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎


124話はこんな話


万博の盛り上がりを使って〈ベビーショップあさや〉のチラシを配ると、たちまちお客さんがたくさんやって来た。先輩社員・明日香(大西礼芳)たちも健太郎(古川雄輝)に一目おくようになる。

センスが良すぎると思ったんです


明日香「それ褒めてんの?」
健太郎「も、もちろん」
このやりとりがおかしかった。
本気でそう思ったのかおべんちゃらなのか判断つきかねるが、健太郎は万博で日本にやってきた外国人をターゲットにし、それが見事に当たり1日の売上が6万円にもなった。この盛り上がり、すみれ(芳根京子)たちがお商売をはじめたときを思い出す。

久々に、週刊朝日編「戦後値段史年表」を見てみると、1970年の物価はこんな感じだった。
自転車 28000円
小学校教員の初任給 31900円
背広注文服 55000円 英国製の布地を使用し東京で注文した場合
ナイロンストッキング 270円 
1日の売上としたら6万円はいい成績だろう。

京都の店を予約していたにもかかわらず、神戸のあさやにやってくる外国人もいて、いったい外国人はあさやの何に興味をもったのか・・・。チラシ、抽象的なイメージイラストとちょっとした英文だもの。チラシがハイセンスだったのか。

21世紀を生きる世界の子供たち


次世代の子供達ががんばり、ようやく希望の光が見えてきた一方で、大人たちも新たな展開を迎えようとしていた。
いまや絶好調の栄輔(松下優也)は、KADOSHOと組んで万博のショーの演出をすることになり、すみれたちに衣裳をデザインしてほしいと依頼する。
テーマは「21世紀を生きる世界の子供たち」。世界の子供たちを出演させて、夢と未来を・・・と栄輔が言いかけたのを古門(西岡徳馬)がかっさらい、自分たちの会社の名前を知らしめたいと野心を全開にする。

すみれにはなんかいい印象を抱けない古門は、万博と商売を結びつけた健太郎に「いい目をしているね」と名刺を渡す。なんか不穏な感じ・・・。健ちゃん、逃げてー。
でも名刺がちゃんと活版のようになっているのはすばらしい(美術スタッフのお仕事、丁寧)。

わたしはきゅうり食べる


龍一(森永悠希)のつくったハンバーガーからなぜかきゅうりだけ取り出し、↑ぽそっとこう言いながら食べるすみれ。おそらくアドリブだと思う。
龍一は、婚約者の美代ちゃんに逃げられてしまったが、世界を回って覚えてきた様々な料理をみんなに振る舞うのだった。頼もしいのか頼もしくないのか。
ちなみに、芳根京子の好物はトマト。

芳の字がついた名前のひとが3人も


芳根京子、土村芳、大西礼芳
芳しい女優さんだらけなのは良いことですね。
(木俣冬)