作詞に初挑戦！ 自分の内面と向き合いながら…



――デビューシングルの『幻想ドライブ』は、アニメ『迷家-マヨイガ-』のOPテーマでした。前向きなメッセージが込められた楽曲ですが、実際に歌ってみて、どのように感じましたか？

「こういうのが歌いたかった！」とニヤニヤが止まらなかったです。『迷家-マヨイガ-』の設定やストーリーを聞いたときに、この作品とこの曲でデビューできるなんて本当に幸せだと思いました。登場人物ほとんど全員がなにかしらの心の傷を抱えている作品で、そういうキャラクターたちの心情を歌えるのは私しかいないし、デビューのタイミングでしか歌えない曲だとも感じました。



――和島さんが『幻想ドライブ』を歌って新しい世界に足を踏み入れたことは、同じような悩みを抱えている人に勇気を与えているんじゃないかと思うのですが、ご自身ではどう思いますか？

私と同じような経験のある方から、元気づけられたとお手紙をいただいたこともあり、嬉しかったですね。「人は変われないことはない」というその一例として、私自身を見てもらえたらと、いつも思っています。

――2月22日には1stアルバム『I AM』がリリースとなります。

正直はじめは、「もしかしたら『幻想ドライブ』だけで終わってしまうのかもしれない…」と思ってたので（笑）、「アルバムを作るよ」と言われたときはビックリしました。同時に「歌詞も書いてほしい」と言われて、私がやりたかったことに一気に挑戦できるとワクワクしました。

――『I AM』のコンセプトは？

コンセプトは……強いて言うなら「和島あみ」です。世間には「和島あみ」に対する明確なイメージがないと思いますし、そもそも「和島あみ」を知っていただくことから始めなきゃという思いがありました。



――タイトルにはどういう思いが込められていますか？

仮のタイトルのひとつに、私の名前の『AMI』というのがあったんですが、もう一工夫できないかなと文字を並び替えてみたら『I AM』になって。これまでのシングルが2枚とも“自分探し”がひとつのテーマだったので、そういう意味でも『I AM』がいいなとピンと来ました。

――収録曲『アイ』は、アニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』のEDテーマですね。人気アニメのタイアップを歌うことに対し、プレッシャーもありましたか？

『アプモン』自体は新しい作品ですが、『デジモン』としてはすごく歴史のあるアニメなので、関われることがとても嬉しかったです。小さいお子さんにはもちろん、お父さんやお母さんにも聴いていただけたらいいなと思いながら歌いました。



――『気づいて』では作詞に初挑戦されていますね。この歌詞はもともと書きたいテーマだったのでしょうか？

作詞にはいつか挑戦したいと伝えていたので、今回このような機会を与えていただきました。アルバムタイトルが『I AM』だし、私自身のことを素直に書き出してみようと。

――迷いなく。

そうですね。私から素の言葉を出すとしたらこれしかないという内容で書きました。でも、第一稿を読んでくださった方から「内面をさらけ出せてないよ」と指摘されてしまって。

――自分ではさらけ出したつもりだったのに？

東京に出てきて最初の頃は、まわりの人に心を開けない状態だったので、歌詞にも壁があったのかもしれません。「いかにも歌詞っぽい」「こう書けばいいんでしょっていう感じがする」と指摘されました。そこから何度も書き直して、今の形になりました。

――好きな教科は国語で、作文を書くのが好きだそうですね。昔から歌詞を書いていたとか？

歌詞ではないのですが、毎日日記を書いています。ポエムみたいな感じで、その日にあったこととか、どういう気持ちになったのかを書き留めているんです。そこから一部、歌詞に引用したりもしました。

――日記はいつからつけていたんですか？

思ったことをすぐに携帯のメモに書く、というのは布団の中にいた頃からやっていました。日記として毎日書くように習慣づけたのは東京に来てからです。たまに3行で終わる日もありますが、今も毎日つけています。



“リアル”を追求し続けた1stアルバムが完成



――『東京』もそうですけど、離れた街のことを想う『スノーマン』は、聴いていて和島さんの人生を追体験しているような気分になりました。

私にとって歌詞の「あの街」は倶知安なんですけど、聴く人によって「あの街」は変わってくると思うので、この曲を聴いて少しでも「あの街」を想い、勇気を出してもらえたらいいなと思ってます。

――アルバム全体としては、中盤に間奏曲、「街―Interlude―」が挿入されているのが印象的でした。

『東京』とのつながりがいいなと思いましたし、インタールード前後で場面転換というか雰囲気が変わっていますよね。ここを境に外に出ていく感じや、夜が朝になるみたいな変化を感じます。このアルバムはぜひ、曲順通りに聴いてみてほしいです。

――レコーディング中に印象的な出来事はありましたか？

『スノーマン』のコーラス部分は、スタッフの方々も作家の方々も含めて、関係者みんなでわいわい歌いながら録ったんです。そういう経験は初めてだったし楽しかったですね。「ちょっと男子〜！ちゃんと歌って〜！」みたいな（笑）。

――楽しそう（笑）。

母が『スノーマン』を聴いたあと、「札幌にいた頃のあみを見ているようで寂しい気分にもなるけど、でも一緒に歌っている声が東京で出会って、あみを支えてくれた人たちだと思うと、すごく感動する」と言ってくれました。



――こうしてアルバムを1枚作られたわけですが、今後の音楽活動で挑戦したいことはありますか？

引き続き、歌詞も書いていきたいし、楽器にも挑戦して曲も作ってみたいです。

――おっ、挑戦するなら何の楽器ですか？

私は『けいおん！』という作品のりっちゃん（田井中 律）が好きなので、ドラムに興味があるんですけど、最初はピアノかギターがいいのかな？（笑）

――今回はアルバムということで、タイアップではない＝アニソンではない曲も多いですが、そのあたりは「和島あみ」というコンセプトで歌われたのでしょうか？

そうですね。どの曲も私が歌いやすいように作ってくださっているなというのは感じていて、豪華な作家の方々が一緒に「和島あみ」を探してくれているなぁと思います。私もいまだに自問自答しています（笑）。だから本作では、今の自分をさらけ出しましたし、かなり“リアル”な作品になっていると思います。

――最後に……尊敬している人として、事務所の先輩でもあるMay'nさんのお名前をあげていますが、アニソンシンガーとして活躍されている方は、たくさんいらっしゃいますよね。その中で、ご自身の“強み”はどんなところにあると思いますか？

やっぱり、リアルであることですかね。『I AM』がそうなんですけど、嘘をつかないことに徹底しています。嘘をついていない歌だと思って聴いてほしいです。

――先ほどから何度も“リアル”という言葉が出てきますが、そのこだわりはどこから？

私はずっとエンターテインメントなものを観ることが好きだったんですが、なんとなくみんな嘘をつきながら作ってるんじゃないかと疑っていたところがあって。「もし私が表に出ることがあったら、嘘をつかないで心から歌おう」と思っていたんです。

――ちょっと穿った見方をしていた？

東京に来て仕事をするようになってから、誰も噓をついているわけじゃないということに気付いたんですけど（笑）。『I AM』は実話みたいな感じ。今の私にしか歌えないことを歌っているので、ぜひ聴いてください！



【プロフィール】
和島あみ（わじま・あみ）／1998年12月29日生まれ。北海道倶知安町出身。B型。幼少より自身の特徴ある声へのコンプレックスを持つなか、歌でならこの声も活かせるのではないかと次第に歌手への強い思いや憧れをもち、中学を卒業と同時に意を決して単身札幌に渡り、学業の傍ら歌のレッスンに励む。2016年開催の「ホリプロ×ポニーキャニオン 次世代アニソンシンガーオーディション」でグランプリを獲得しメジャーデビュー。2月22日に1stアルバム『I AM』をリリースする。
【公式HP】http://amiwajima.com/
【Twitter】@amiwajima


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今回インタビューさせていただいた、和島あみさんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法：ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー＆以下のツイートをRT


■受付期間：2017年2月21日（火）18：00〜2月27日（月）18：00

■当選者確定フロー
・当選者発表日／2017年2月28日（火）
・当選者発表方法／応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ／当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月28日（火）中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき3月3日（金）までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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