電話一本、もしくはオンラインから注文できるファストフードのデリバリーは誰もが知るように便利なことこの上ない。病気の時は栄養のあるものを摂取すべきだが、周りに世話をしてくれる人が誰もおらずキッチンに立つ気力もない時に、手軽に口にできるものとしてデリバリーを利用する人もいるだろう。このほどインフルエンザが悪化してどうにも身動きできなかった英・北アイルランドの女性が、ファストフードへデリバリーを注文した際に「風邪薬もお願い」と依頼したところ、デリバリースタッフが親切にも届けてくれたという。英紙『Metro』など複数のメディアが伝えている。

年の瀬も押し迫った12月30日の夜、ベルファストに暮らす1人の女性が、国内2万店舗以上のファストフード店やレストランが加盟しているサイト「Just Eat」からデリバリーを試みた。

女性は「Feeley’s」というフィッシュ・アンド・チップス店にピザを注文し、サイトの追記欄に「お金はお支払いしますから、来る途中にコンビニに寄って風邪薬を買って来てもらえませんか? どうにも具合が悪くて死にそうなので薬が欲しくてデリバリーを注文しました」と記入した。

その追記メモを見た「Feeley's」のオーナーは、女性の「風邪薬を届けてほしい」という目的のためのオーダーに呆れ、「お客さんが追記欄を利用してくれるのは有り難いことですね」と皮肉っていたが、デリバリースタッフは女性客の依頼通りコンビニで薬を購入し、ピザとともに配達したという。

その後、客の女性は配達されたピザと「強力な風邪薬」の箱を写真に収め「Feeley's」のFacebookに投稿している。このデリバリースタッフの親切な行為はイギリスだけでなくアメリカやオーストラリア、ドイツ、フィリピンなど各国に拡散され、Facebookには4,600以上のシェアと2,200件以上のコメントが寄せられており、オーナーも驚きを隠せないようだ。

出典:https://www.facebook.com/feeleyschippy
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)