その持論自体は価値あるものであったとしても、当該記事筆者の認識不足と理解力不足は、並行して「りゅうちぇるさんが吉田さんを傷つけた」かのような印象をも拡散しています。それは当の吉田さんにとっては痛ましいことだったに違いありません。当該記事筆者は知らないことかもしれませんが、吉田さんはかねてより「趣味はエゴサーチ」と公言しており、自身の名前が出た記事はチェックしている可能性が高いのです。そこで「知人が自分を傷つけた」ことに勝手にされていたら、どんなに胸を傷めることか。

しかし、吉田さんはただダマって泣き寝入りをしたり、かといって無闇に反撃を仕掛けるような幼さとは無縁の人物でした。あくまでスマートに、あくまで自然に、鮮やかな切り返しを見せたのです。それは当該記事が話題となったあとの1月4日に、吉田さんがツイッターで投稿した2つのツイートでした。

ひとつはグアムから帰国したことを報告するツイートですが、この投稿には「空港で会った」として、りゅうちぇるさん&ペコさんご夫妻との写真を掲載しています。さらに、つづけての投稿ではNHKBSで放映予定の吉田さん出演ドラマ「幕末グルメ ブシメシ!」のPR動画について、NHKドラマ公式アカウントの投稿をリツイートする形で紹介しています。コチラのツイートでは吉田さんが所作指導の先生に「女の磨き方を学ぶ」という主旨の動画がリンクされているのです。

<りゅうちぇるさんとの写真を掲載した吉田沙保里さんのツイート>
<吉田沙保里さんがリツイートしたNHKドラマ公式アカウントのツイート>
この2つのツイートによって「りゅうちぇるさんとの関係が引きつづき良好である」こと、「NHKとの間にわだかまりはない」こと、そして「自分の意志で女磨きを追求している」ことが、見事に示されているのです。当該記事にあえて触れることなく、自分の想いを示してみせる鮮やかな切り返し。改めて、吉田沙保里さんの人間の大きさを示す切り返しではないでしょうか。「弱い犬ほどよく吠える」とは対極にある、大人物の対応ですね。

(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)