昨年末の紅白歌合戦での演出をめぐり、ひとつの議論が巻き起こっていました。認定NPO法人フローレンス代表理事・駒崎弘樹氏が投稿した「紅白で感じた『女らしさ』の違和感」という記事をめぐるものです。同記事では、12月31日にNHKで放映された紅白歌合戦において、吉田沙保里さんに対して大変に失礼な演出があったと指摘しています。

まず、司会の相葉雅紀さんが吉田さんはいつ結婚できるかということをタレントのりゅうちぇるさんに質問したことについて、「結婚はその人の個人的な問題で、するもしないも自由なんだよ。他人がおいそれと立ち入るべきことじゃないでしょう。」と指摘。

さらに、タレントのりゅうちぇるさんが吉田さんの女らしさを挙げつつ、結婚はすぐにできるだろうと発言したことについて、「はぁ？？？？？？？お前さ、ちょっと豆腐の角持ってくるから、頭にぶつけて良いかな」「女の子らしいから、すぐ（結婚）できるって、なんだよ」「女性は『女の子らしく』女性性を強調しないと、結婚できないのかよ」「なんで女性に『女の子らしさ』を押し付けるんだよ。それって抑圧だろ。どう生きたって良いじゃないか」などと指摘。

要するに、吉田さんが「結婚できるかどうか」ということや、「女らしさ」を問うことについて、それは立ち入るべきでない個人的問題であり抑圧であると指摘したわけです。