[画像] SIMフリースマホのこの冬の本命機登場か? ASUS「ZenFone 3 Laser」が発売と同時に人気ランク3位に急上昇!

ASUS「ZenFone 3 Laser(ZC551KL-GD32S4)」

3万円を切る高コスパで人気だった「ZenFone 2 Laser」の後継モデルが、大幅に性能アップして登場!

2016年11月26日、ASUSからSIMフリースマートフォンの低価格モデル「ZenFone 3 Laser(ZC551KL-GD32S4)」が発売された。本機は、10月7日より国内発売されている「ZenFone 3」の下位モデルであるが、必要な機能に絞り込むことで、価格を安く抑えているのが特徴。昨年より人気を博している「ZenFone 2 Laser (ZE500KL)」の後継モデルとなるが、その性能はかなり高い。5.5型フルHD液晶を装備したボディに、オクタコアCPU「Snapdragon 430」、4GB LPDDR3 メモリー、32GBの内蔵ストレージなどを搭載する。カメラ機能は、メインカメラが1300万画素で、サブカメラが800万画素。最速約0.03秒でピントを合わせられる第2世代のレーザーオートフォーカスを搭載するほか、電子式手ぶれ補正機能も備えるなど、高いカメラ性能が特徴だ。デュアルSIMスロットを備えるが、「ZenFone 3」のような、「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」機能には対応しない。市場想定価格は27,800円(税別)。

図1:「スマートフォン」カテゴリーの人気モデル5製品のアクセス数推移(過去1か月)

図2:「スマートフォン」カテゴリーの人気モデル5製品の人気(注目)ランキング推移(過去1か月)

図1は、「価格.com トレンドサーチ」で、「スマートフォン」カテゴリーの人気モデル5製品のアクセス数推移を示したもの。ここ1か月ほどの間、ランキング上位製品は、ソニー「Xperia XZ SO-01J」(ドコモ)、「Xperia XZ SOV34」(au)を筆頭に、ASUS「ZenFone 3」、Huawei「honor 8」「P9 lite」といったSIMフリー機が固めるという展開が続いていたが、11月26日に「ZenFone 3 Laser」が発売されるやいなや、急激に注目を集め、これら人気モデルの一角に食い込む形となった。その結果、図2にあるように、「スマートフォン」カテゴリーの人気(注目)ランキングでも、11月30日時点で本機は3位にランクインするほどの注目度となっている。

図3:「ZenFone 3 Laser(ZC551KL-GD32S4)」の最安価格(2016年11月30日時点)

本機の最大の魅力は、その価格だろう。今期のSIMフリーモデルは、昨年に比べて高性能化しているいっぽうで、価格も上がっており、人気モデルは3万円台後半〜4万円くらいの価格帯に集中している。ちょうど、本機の上位モデルである「ZenFone 3」がそれに当たるが、価格.comの最安価格でも39,980円(2016年11月30日時点)となっている。これに比べると、本機の最安価格は29,999円(2016年11月30日時点)と、約1万円ほど安い(図3)。昨年そのコストパフォーマンスの高さから人気を呼んだ前モデル「ZenFone 2 Laser」も、2015年8月の売り出し時は、ほぼ同じ価格だったので、性能がアップしている分、むしろ割安と言ってもいいかもしれない。

上位モデル「ZenFone 3」より1万円安いがスペック差はあまりないため、両者で比較検討する人が多い状況

図4:「ZenFone 3 Laser(ZC551KL-GD32S4)」のユーザー評価(2016年11月30日時点)

図5:「スマートフォン」カテゴリーの人気モデル5製品の満足度推移(過去1か月)

このように、上場のスタートダッシュを切ったASUS「ZenFone 3 Laser」であるが、ユーザーの評価はどうなっているだろうか。図4は「ZenFone 3 Laser」の、2016年11月30日時点におけるユーザー評価を示したものだが、総合満足度は4.67(レビュワー3名)と、まずまずの評価となっている。なお、図5に掲載したように、他の人気モデルと比べても、本機の満足度は相対的に高めであるが、この中では、上位モデルの「ZenFone 3」のみ4.13という低めの評価になっていることに注目したい。「ZenFone 3」がこのように低めの評価をつけている主な原因は、以前にもお伝えしたように、割高と感じられる販売価格にあった。それと比べると、1万円ほど端末価格の安い本機は、満足度の点では 「ZenFone 3」よりもかなり高めとなっており、この価格差が大きく影響しているものと予想される。

実際のユーザーレビューでも、「バッテリー」の項目以外はすべて4.0以上の高評価となっており(2016年11月30日時点)、全体的にバランスのいいモデルに仕上がっていることが感じられる。やや気になる「レスポンス」の面では、「ヌルヌルです。通常使用では余るぐらいのスペックかもしれません。ゲームもきびきび動作します」「普通に良い。約100種類のアプリを引き継いで使っているが、前機種よりはサクサク動くので全く不満はない」など、一般的な使用では全く問題ないレベルであることがコメントされている。CPU性能よりも、4GBという大容量メモリーを搭載している点が大きく効いているのかもしれない。本機の大きな特徴であるカメラ機能については、現状あまり多くのコメントはないが、「写真の撮影、表現力とも自然な感じです」「カメラはフォーカス音が大きくすこし気になりますが、画質は1300万画素にしては良いかと」といったように、おおむね高評価だ。また、コストパフォーマンスに関するコメントとしては、「(ZenFone 3)無印と購入を迷いましたが、無印は日本版の価格が高いためlaserにしました。見た目も機能も気に入っています。コスパは抜群だと思います」という声に見られるように、本機の評価を大きく上げるポイントとなっている様子がうかがえる。

図6:「ZenFone 3 Laser(ZC551KL-GD32S4)」のライバルランキング(2016年11月29日時点)

図6は「ZenFone 3 Laser」の購入検討者が、ほかのどんな製品と比較検討しているかを示すライバルランキングであるが、これを見ると、やはり本機の購入検討者が同時に見ているのは、上位モデルの「ZenFone 3」であることがわかる。次いで多いのは、比較的価格帯の近いライバル機Huawei「P9 lite」「honor 8」となっている。これを見ても、「ZenFone 3」を買うか、それとも1万円安い「ZenFone 3 Laser」を買うかで比較検討をしている消費者は多いようだが、「ZenFone 3 Laser」は、前モデル「ZenFone 2 Laser」に比べて、かなりのスペックアップをはたしているだけに、「ZenFone 3」との性能差はさほど大きくない。DSDS機能にこだわらないのであれば、価格の安い「ZenFone 3 Laser」を選ぶという選択肢もまったくアリなだけに、今後もこの2機種のどちらが人気になるかは興味深いところだが、少なくとも、本機「ZenFone 3 Laser」が、性能、価格とも、今期のSIMフリースマホの中ではひとつ飛び抜けた高いバランスを保っていることは間違いなさそうだ。


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