日本サッカー協会は22日、U-19日本代表のMF神谷優太が怪我のためチームを離れ、所属クラブの湘南に戻ることを発表した。

【PHOTO】U-19日本代表タジキスタン戦前日練習
 
 バーレーンで行なわれているU-19アジア選手権に参戦していた神谷は、グループリーグ2戦目のイラン戦で左膝を負傷。チームに帯同している木村浩吉技術委員によると、その後の検査結果により膝の骨折が判明したため、準々決勝後の25日にチームを離れることになったという。
 
 22日のチーム練習に姿を見せた神谷は、怪我の状況を説明。負傷直後は打撲程度のものと認識していたようで「全くこんな大怪我になっているとは思ってませんでした」と告白。詳細は後日発表される予定だが、「(全治まで)1〜3か月と言われた」ことも明かした。
 
 診察後は「正直、なにを考えたらいいか分からなくて、このまま離脱したくもなかったですし、帰って治療に専念するといっても、何か月もかかるのかと考えたら正直やる気も出なかった」という状況だった。それでも、準々決勝を前に、帰国をする選択肢はなかったという。
 
「たしかにチーム(湘南)のことを色々考えたら帰国するべきなのかもしれないですけど、自分が戦ってきたのはこっち。ここに残って、身体では戦えないですけど、気持ちで戦っていければと思います」
 
 奇しくもこの日は所属する湘南のJ2降格も決定し、本人にとっては二重苦になってしまったが、仲間のために出来る限りのことを尽くす覚悟だ。5大会ぶりの世界行きへ「応援団に混ざるぐらいの気持ちで」(神谷)チームを全力でサポートする。
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)