大ヒットを記録しているアニメーション映画『君の名は。』の累計興行収入が、公開初日から52日間で154億円を突破したことが明らかになった。邦画作品の興収150億円突破は、2008年に公開された宮崎駿監督作『崖の上のポニョ』(最終興収155億円)以来、8年ぶりの快挙となる。

 8月26日に公開されるや、3日間で動員95万9,834人、興収12億7,795万8,800円を記録する大ヒットスタートを切った本作。公開後も連日メディアで特集が組まれ、モデルになった場所を訪問する「聖地巡礼」が流行するなど社会現象を巻き起こし、リピーターが続出。10月16日の時点で、動員1,184万2,864人、興収154億1,448万8,300円と150億円の大台を突破した。

 その勢いは衰えを知らず、10月17日に興行通信社が発表した全国映画動員ランキング(10月15日〜16日)では、8週連続1位を達成。配給の東宝では、すでに12月以降のロングランも視野に入れており、『ポニョ』超えはほぼ確実。『ハウルの動く城』(最終興収196億円)といった宮崎作品にどこまで迫るのかにも注目したい。

 同作は、『星を追う子ども』『言の葉の庭』などを手掛けた新海誠監督の新作アニメーション。都会で暮らす男子高校生と田舎町で暮らす女子高生が、奇妙な夢を通じて惹かれあう姿を描く。すでに世界89の国と地域での配給が決まっており、今後は日本だけでなく世界に向けて新海ワールドが紹介されていく予定だ。(編集部・入倉功一)