明星×銀座の名店というコンセプトで繰り出されたのは、昭和の時代からカレーの名店として君臨し続ける銀座のインド・パキスタン料理店「銀座デリー」監修だが、メニューには無い『明星 銀座デリー監修 カシミールカレー焼そば』だ。

■デリーに足を運んでも味わえないカシミールカレーとソースが調和する辛口やきそば


名店監修カップ麺には2種類あって、実際にある人気メニューの再現に命を賭けたものと、そもそも再現はせずに独自の道を突き進むインスパイア系がある。これは後者。確かにカシミールカレーはその辛さで評判の高いデリーのNo.1メニューかもしれないが、やきそばはもちろんメニューには無い。ちなみに先行で9月5日に「カシミールカレーラーメン」も発売済みだ。


明星食品の『明星 銀座デリー監修 カシミールカレー焼そば』(160gうち麺130g・希望小売価格 税抜205円・2016年9月19日発売)は、細身の油揚げ麺に、クミン、ターメリック、コリアンダー(パクチー)などのエスニックな香辛料をベースに、ローストオニオン、ガーリック、チリで辛さと、特徴である苦みまで加えた究極スパイシーやきそば。

 

だいたい辛口のカップ麺/やきそばは赤く、さらに辛さを増すと黒くなるという暗黙の了解で仕上げられたパッケージ、その右下には「極辛」の文字が。なるほど、警戒しながら味わうこととしよう。


カップ内部には後入れソースとふりかけ。それを取り出して湯入れ3分。

細身の縮れ麺が美味しそう。かやくはひき肉、赤ピーマン、パセリ。唐辛子かと思ってびびったたくさん入っていた赤いものはピーマンだったので、ホッと胸をなでおろす。


しっかり湯切りをして、ソースを投入するとすっぱ辛い香りが沸き立つ。

美味しそうだが、とても辛そう。エスニックな印象の、本格カレーの風味。

仕上げのふりかけはパセリとカレー粉のミックスした粉。

■ 食べてるうちに汗が噴き出すエスニックな辛口。体調の良い時にチャレンジしたい


しっかり混ぜると麺はすっかり松崎しげる色。一口食べると濃厚なカレーの旨味が襲いかかり、ビリビリとしたスパイスの辛さが舌を痺れさせる。まるか食品の「ペヤング」の激辛商品にありがちなやり過ぎの辛さではなく、寸止めの激辛。ギリギリの美味しい範囲内でのトップギアの辛さだ。


ただ食べてるうちに汗は噴き出す。エスニック・カレー特有の、暑さではなくその危険性に感づいたかのように噴き出す、冷や汗に近い辛さのための汗。激辛ファンが病みつきになる汗。胃腸が弱っている時には避けたほうがいいレベルの辛さは、爽快。ランニングハイならぬカレー・ハイを味わえるところが素晴らしい。


もちろん辛いものが苦手な人は全力で避けるべき。辛いものが比較的得意な人でも、舌が麻痺しにくいように自分でヨーグルトと牛乳を混ぜてラッシーを作って挑戦することをおすすめしたい。