U-16アジア選手権の準々決勝で、日本がUAEに1-0で勝利した。この結果、日本は来年8月にインドで行なわれるU-17ワールドカップの出場権を獲得。2大会ぶりの世界大会進出を決めた。

U-16日本の若き逸材たちが痺れるような「1-0」勝利で手に入れたもの
 
 このUAE戦では、グループリーグ第3戦のオーストラリア戦で温存された久保建英や平川怜らがスタメンに復帰。必勝態勢で挑んだ。
 
 試合は立ち上がりから日本のペースで進む。ボランチの平川を起点に左右にボールを散らし、左サイドの中村敬斗、右サイドの久保がドリブル突破で圧力をかけながらゴールを目指す。また、押し込んで獲得したCKでは、キャプテンの福岡慎平が好クロスを供給した。
 
 25分にはハーフウェーライン付近でボールを持った久保がドリブルを開始。およそ40メートルを持ち込み、シュートを放つ。その直後には中村が決定機を迎えるなど、日本には得点の匂いが漂い始めた。
 
 すると31分、CKから先制点が生まれる。久保のクロスは相手GKの守備範囲に飛んでしまったが、これをGKがファンブル。すかさず瀬古歩夢が押し込み、日本が先制に成功した。
 
 メンバーチェンジなしで挑んだ後半は、前半に引き続き前線からのタイトな守備でUAEに攻撃のチャンスを与えない。
 
 一方の攻撃では途中出場の山田寛人が65分のファーストプレーで決定機を迎え、続く67分には宮代大聖がエリア内でシュートを放つなど、あわや追加点という場面を作っていく。
 
 そして34分、ペナルティエリア付近でボールを持った宮代がドリブルでエリア内に侵入。相手DFのファウルを誘ってPKを獲得した。
 
 しかし、このPKを宮代が外して追加点はならず。久保のドリブルシュートは枠を外れ、CKに合わせた瀬古のヘッドもクロスバーを叩き、なかなか2点目が奪えない。
 
 結局そのまま1-0で試合は終了。日本がUAEを下し、2大会ぶりとなるU-17ワールドカップの出場権を獲得した。
 
 日本は今後、アジアの頂点を目指して、まずは9月29日に準決勝を戦う。