[画像] 中田英寿が!英紙が選ぶ「20代で自ら引退したサッカー選手」

英紙『Guardian』が「20代で自ら引退を選んだ6人のサッカー選手」という企画記事を配信していた。そのなかで、まっ先に紹介されていたのは元日本代表MF中田英寿だった。

セリエAに挑戦し先駆者として道を切り開いた“ヒデ”は、2006年のW杯終了後に29歳の若さで現役から退いた。その彼について、同紙ではこのように伝えていた。

イタリアにいた選手について、そのニックネームから多くを語ることができるだろう。ハビエル・サネッティは「El Tractor」と呼ばれ、デル・ピエロは「Pinturicchio」とのあだ名が付けられた。

絶え間なく髪(型や色)を変えたヒデトシ・ナカタはピッチ上に常に目立っていた。

その並外れた才能によってすぐさまペルージャやローマ(そこで彼はセリエA優勝を果たした)のファンたちを虜に。そして、皆彼を「The Little Jewel」と評した。

彼はピッチ外ではマーケティングを夢見ており、2001年に1800万ポンド(現レートで23.4億円)でパルマへの移籍が発表された日には約400万人もの人々が彼のHPにアクセスしようとした。

だが、大きな成功を収めつつ、より大きな空虚を残した。バロンドールに3度ノミネートされた彼は2006年W杯での最終戦となったクロアチア戦(実際はブラジル戦)の後に29歳での引退を発表すると、世界が仰天した。

「プロサッカー界から引退するだろうということは半年前に決めていた」と書いたナカタ。

「日に日にフットボールはビッグビジネスになっていると理解した。楽しむためではなくチームは金のためだけにプレーするものだと感じられた。常にチームを大きな家族のように感じてきたけれど、そうではなくなってしまった。悲しかったし、それが辞めることにした理由さ」。

日本で崇拝されるナカタは30代になっても大きなスポンサー契約を維持し、モデルや様々な慈善団体の大使として活動した。

39歳になった今は酒の会社を経営している。

その他に紹介されていたのは、デイヴィッド・ベントリー(元イングランド人MF)、マリオ・デ・カストロ(元ブラジル人FW)、ピーター・ノウルズ(元イングランド人FW)、エスペン・バードセン(元ノルウェー人GK)、カルロス・ロア(元アルゼンチン人GK)の5名。

ちなみに、マリオ・デ・カストロは所属チームのディレクターが相手ファンから射殺された後、それに抗議する形で26歳で現役を引退。医師の資格を持っていたという彼はそれ以降医療に従事し、1998年に92歳で亡くなったという。

イングランドU-23代表の経験を持ち最高の才能と評価されていたピーター・ノウルズは宗教上の理由で23歳で引退。リヴァプールへの移籍を断ったこともあったとか。

そして、エスペン・バードセンは1998年W杯のノルウェー代表でもあったGK。

トッテナムやワトフォード、エヴァートンに所属したものの、常に控えという立場だった。それに飽きて、十分に稼げないと見切りをつけた彼は25歳で転職。学位を取得後、金利スワップ、外国為替、株などを扱い、10億ドル(1003億円)近い資金を動かすようになったとか。