執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本 忍(医学博士)

ラブラブなデートや大事な商談の際、決してあってはならないこと…

それは、伸びた鼻毛の飛び出し!

たった一本の鼻毛でも、100年の恋まで破壊するパワーがあります。しかし、だからといってブチブチと鼻毛を抜くのは禁物。

鼻毛にはとても重要な役割があるのです。しっかり知っていないと、日常生活でのデメリットや健康上の危険を伴うこともあります。
詳しく見ていきましょう。

抜けばいいわけじゃない!

ご存知のように鼻毛には、外から入って来る異物や細菌をキャッチし、体内へ容易に侵入させないフィルターの役割があります。

このフィルター機能が弱くなると、細菌やウイルスが頻繁に鼻の粘膜に達し、様々な感染症やアレルギーにかかりやすくなってしまいます。
また指や毛抜きで鼻毛を抜くと、毛穴を傷めていっそう細菌が入りやすくなるのです。

鼻の奥にある嗅覚上皮の粘膜に細かく生えている嗅毛(きゅうもう)は、粘膜に溶けたニオイの微粒子の刺激を電気信号として脳に送っています。
鼻毛と嗅毛はまったく異なります。微細な感覚器官で2,000万本ともいわれています。

全身の症状として現れる場合も…

鼻毛を抜くことで、かかる可能性のある病気をみてみましょう。

鼻せつ(びせつ)


鼻の穴の入り口付近の毛穴や皮脂線に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。
腫れや化膿があり、触ると強い痛みが走ります。


毛嚢炎(もうのうえん)


毛根を覆う毛包(もうほう)に細菌が感染して、炎症を起こす病気です。毛包炎(もうほうえん)ともいいます。毛穴が化膿して赤く腫れ、痛むこともあります。
ひどくなると鼻全体や顔に炎症が広がることもあります。


丹毒(たんどく)


毛穴から細菌に感染して起こる皮膚の病気です。
赤く腫れて痛むほか、高熱や悪寒、倦怠感を伴い、リンパ節が腫れることもあります。
敗血症や腎炎などの重い合併症を引き起こす可能性もあります。


どの病気も腫れや痛みを伴います。万が一、思い当たることがあれば速やかに病院で受診しましょう。

花粉が飛ぶ時期は伸びやすい?

鼻毛の伸びやすさには個人差がありますが、比較的女性より男性のほうが伸びやすいとされます。さらに加齢に伴って伸びやすくなるので、高齢の男性ほど鼻毛が長くなる傾向にあります。 また、医学的根拠は明らかではありませんが、都会などの空気の汚れやすいところにいると鼻毛が伸びやすくなるとされています。
火山灰の降る場所や、花粉が飛ぶ時期に伸びやすくなったり、またタバコをすう人も伸びやすいとされています。


「鼻毛を抜くのが気持ちいい」「癖になってやめられない」という人はちょっと待ってください。身だしなみの域を超え、精神的なストレスが原因になっている可能性があります。

鼻毛は抜き続けると、まったく生えなくなることもあります。ストレスの原因を解消したり、他のストレス解消法を見つけるようにしましょう。

エチケットとしての鼻毛の処理は、なるべく衛生的な鼻毛カッターや刃先の丸いはさみで伸びた毛先だけをカットするようにしましょう。