『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『エリザベート』などの王道作品から、堂本光一さん主演の『Endless SHOCK』まで、幅広い作品を上演し続ける帝国劇場。名前も知っているし、歴史もありそうなのはなんとなく知っているけど、実際に行ったことがないという人もまだまだいるのでは?

そこで今回は、演劇の殿堂とも言える帝国劇場を調査。実際に行ったらどんな体験ができるのかがコレでまるわかり。ぜひ実際に帝国劇場へミュージカル観劇に行ってみて。◆日本で初めての本格的な洋式劇場


100年以上の歴史のある帝国劇場。明治末期は「今日は帝劇、明日は三越」というキャッチコピーがあったほど、当時から大人気の劇場だった。

「上演作品はミュージカルを中心に興行しています。初演から30年以上も経つ作品もあれば、最新の海外クリエイター書きおろしの作品もあり、バラエティに富んだラインナップを揃えています」と帝国劇場の竹本さん。1900席ほどある分、開場がどこも30分前の劇場が多い中、帝国劇場は1時間前開演と早めに設定しているのだとか。せっかくなので早めに劇場に向かい、館内でゆっくり過ごすのが吉。

◆豪華な中に気品を感じるロビー


モダンなデザインのステンドグラスや金属製のすだれ、水引きを模ったライトなど、洗練された美しいオブジェも要所に見られるのも帝国劇場の魅力の1つ。写真にあるオブジェは三越の包装紙デザインで知られる猪熊弦一郎氏デザインのもの。ステンドグラスも彼の作品で、観劇ついでにゆっくりアート鑑賞なんていうのもいいかも。赤い絨毯が何とも言えないクラシックな雰囲気をかもし出していて、美しい階段を降りるとなんだか女優さんにでもなったような気分に浸れそう。

◆ゆったりした時間を楽しめるカフェ(素敵なお土産も!)


パンフレットや上映作品の関連グッズなどを販売している1階の売店では、帝国劇場限定グッズもいろいろ取り揃っている。ほかに老舗の佃煮や人形焼など、東京の伝統的な土産物も多種類置かれ、劇場の売店とは思えないくらいの豊富な品揃えにびっくり。

時間に余裕を持って、2階のコーヒーショップ「インペリアル・パーラー」でお茶をするのも、帝国劇場の楽しみの1つ。「皇居のお堀沿いに面しているので、ぜひゆっくり外の景色を楽しみながらお寛ぎください」(竹本さん)。


ここで提供されるコーヒー・紅茶のソーサーに添えられている、オリジナルスプーンにも注目。「帝国劇場」の刻印付き。実はこれ、お土産として持って帰れるアイテム。観劇の記念にいただこう。

◆思わずうっとりする広々とした美しい客席


最後の建て替えが1966年であり既に50年が経つが、 常に最新の技術を投入した舞台機構を整えてきているのも特徴。広々とした客席や伝統のある舞台は思わずうっとりしてしまいそう。ドレスコードはないけど非日常を味わうためにぜひドレスアップして出かけたい。無料のロッカーもあるので、大きい荷物を持っていても安心。また、オペラグラスを持ってこかなかった人には、貸出しサービスもあるので活用してみて。