「KARA」脱退後、日本をはじめアジア各国で、本格的に女優として活動している知英。映画初出演作である『暗殺教室』が、1年ぶりの続編『暗殺教室〜卒業編〜』でファイナルを迎えることになった。本シリーズで凄腕の殺し屋にして、フェロモンたっぷりの外国語教師、ビッチ先生ことイリーナ・イェラビッチを演じる彼女にインタビューを敢行。流暢で自然な日本語を操る姿に感心させられるも、本人はいたって謙虚。努力を怠らず周囲への感謝を忘れない、聡明で美しい人だった。

撮影/平岩亨 取材・文/内田涼 制作/iD inc.

ド迫力の爆破シーン 気になる舞台ウラ



――知英さんにとって映画初出演となった映画『暗殺教室』が、今回“卒業”として幕を閉じますね。いまのお気持ちは?

ひと言で表すと、やっぱり寂しいですね。“殺せんせー”の優しさをたくさん感じられるので、こういう結末しかないと思いますし。心の中では「また、いつか会える」と思っているし、私には殺せんせーがヒーローに見えるんです。



――殺せんせーのどんなところを魅力的に感じますか?

生徒を思う気持ちですね。今回の映画では、殺せんせーの過去も描かれていて、雪村先生(桐谷美玲)との約束を守る姿がとても好きです。

――知英さんが演じるビッチ先生は前作と比べ、どんな変化や成長があるんでしょうか?

前作以上にいろんなコスチュームに挑戦しました(笑)。生徒への愛情もさらに深くなって、より先生らしくなったと思います。生徒のために戦ったり、大事なアドバイスをするシーンもあるので、楽しみにしてもらえると嬉しいです。



――バイクスーツに身を包みバズーカを構える姿がとてもカッコよかったです!

大がかりな爆破があるシーンですね。実は私、あのシーンでNGを出してしまったんです。スタッフのみなさんが前日から準備をしてくださり、私自身もリハーサルを重ねていたんですが、いざ本番で、私が動きのタイミングを間違ってしまって…。

――そんなことがあったんですね。

自分にとって大切なシーンなのはもちろん、スタッフのみなさんの努力も知っていたので、余計に緊張してしまって…。もちろん撮り直しとなり、スタッフのみなさんに一からセッティングをしていただきました。自分がプレッシャーに負けてしまったせいなので、本当に申し訳なく思いました。

――そもそも、あの爆破シーン、合成ではないんですね。

そうなんです。(爆破の瞬間は)風も強いし、熱いし、とても大変でした。



――約1年ぶりに再会した「3年E組」のみなさんは、いかがでしたか?

まず、羽住組のチームワークがすごくいいんですよ。私たちキャストも含めて、お仕事をご一緒することで、チームがひとつになっていく。それがすごくいいなと思いますし、みんなの力がひとつになった作品ができあがったと思います。

――役柄としては、烏間惟臣役の椎名桔平さんとの共演シーンが多いですね。

椎名さんはとても優しくて、面白い方。日本語のイントネーションに苦戦していた私に、いろいろ教えてくださることもありました。

――主演を務める山田涼介さんとは同世代になりますね。

主演として現場を引っ張っているのはもちろん、周りへの優しさを忘れない方です。細かい部分まで監督と相談したり、共演する役者さんと動きの打ち合わせをしたり、常に努力している姿は、同世代としてとても素敵だなと思いました。

――菅田将暉さんとは前作、そしてドラマ『民王』と共演が続いていますね。

菅田さんは大阪出身なので、ノリがよくておしゃべりもとても楽しいんですよ。