濡れたままの髪は傷みやすい。このため、大抵の美容院では「シャンプー後はすぐにドライヤーで乾かしてくださいね」と、アドバイスしてくれます。しかし、ズボラなうえロングヘアで量も多め、さらに剛毛という筆者が一番面倒に感じるのが、この「ドライヤー」作業です。

筆者は5年前に購入した「早く乾く」と評判のドライヤーを使用していますが、それでも髪をブラッシングしながらドライヤーをかけるため8分ほどかかります。忙しいときはダメと分かりつつも、タオルドライだけで寝てしまうことも……。そんな筆者に美容師さんが教えてくれたのがコンエアージャパンのイオンドライヤー「BaByliss PRO ラピード BAB7000K」(以下、BAB7000KJ)です。このドライヤー、なんとあのフェラーリと共同開発したモーターを搭載しており、非常にパワフルなのが最大の特徴なのです。

コンエアージャパンのイオンドライヤー「BaByliss PRO ラピード BAB7000K」

……しかし、価格もメーカー24,800円となかなかパワフル。そこで「ラピード(Rapid = 素早い)」の名前の通り、本当に素早く髪を乾かしてくれるのか? 実際に試してみました。

あのフェラーリと共同開発したドライヤーとは!?

BAB7000KJは、イタリアの自動車メーカーとしてあまりにも有名なあのフェラーリと共同開発したモーターを搭載したドライヤー。「サロン仕様」とうたっており、とにかくパワフルなのが特徴です。

手にして最初に感じたのは、「意外に軽い」ということ。最近の家庭用ドライヤーは「ノズル部が太くて短い」デザインが多いのですが、BAB7000KJは「細長い」デザインを採用。そのため、横幅は付属ノズルなしでも209mmと少々長く感じます。しかし、重量は約600g。「軽い!」と驚くようなレベルではないですが、高機能家庭用ドライヤーとしてはよくある重さです。美容室などで使用する業務用ドライヤーはだいたい900g位あることも多いため、同じくらいの重さを覚悟していた筆者にとって、これはうれしい誤算でした。

本体はイルカのような流線型のデザイン。サイズは、20.9(幅)×9.4(奥行)×27.5(高さ)cm。重量は約600g

500mlのペットボトルと比較。パワフルな分、それなりの大きさがあるのがわかります

本体背面の吸気口。月1回のペースでフィルター部を外して掃除します。フィルターを外すと白いファンが見えます

風の吹き出し口は直径4cmと比較的小さめ。マイナスイオン機能も搭載しています

送風口に装着できる「速乾ノズル」は、口幅60mm、70mm、90mmの3タイプが付属

また、特徴的なのが機能を切り替えるスイッチの形状。最近のドライヤーはスライド式スイッチが多いですが、BAB7000KJはボタンの両端をシーソーのように押すことで、3段階に風量・熱さを切り替えられる「ロッカースイッチ」を採用。スイッチは上下に2個配置されており、上部が風の温度、下部が風量の切り替えスイッチです。手の感触だけで現在の温度や風量の設定がわかるので便利ですね。

上部が風速調節(OFF/low/high)で、下部が風温調節(cool/warm/hot)のスイッチ。スイッチの位置と角度で設定がわかるので、手の感覚だけで操作できるのが便利

これは、一般的なドライヤーに多い「スライド式スイッチ」。現在どのモードか分かりにくいというデメリットがあります

美髪のために重要なのは、風量!

ところで、今回ドライヤーを試すうえで美容師に「ドライヤーの選択ポイント」を聞いたところ、一番は「風量」とのこと。ドライヤーは風と熱の2つの力で髪を乾かしますが、熱は髪を痛める原因にもなります。髪を痛めないためには「素早く乾かす」「熱くしすぎない」ことが重要なので、風量の大きさが大事なのだそうです。このため、ほとんどの美容室では消費電力の高いドライヤーを使用しています。電力は送風だけでなくヒーターにも使われるため、一概に「消費電力が大きければ風量が強い」と断言はできませんが、ドライヤーのパワーを判定するポイントの1つにはなるでしょう。

送風温度はhot時に吹き出し口で100℃前後。一気に乾かしたい場合や髪をカールしたいときなどに便利。普段は髪を痛めにくいwarmが使いやすい

気になるBAB7000KJの消費電力ですが、なんと1,450W! 美容室のパワフルなドライヤーも消費電力は1,200〜1,500Wほどなので、美容院並みのパワーが期待できそうです。ちなみに、家庭用ドライヤーの消費電力は800〜1,000W、高級モデルでも1,200Wくらいが一般的。消費電力が高いと電気代が気になるかもしれませんが、パワーが上がるほど使用時間は短縮されるはずなので、電気代がグンと増えることは少ないはず。

ただし、1,500W近いとなると気になるのはブレーカー。契約アンペア数が低い家庭では、「テレビとヒーター、電子レンジと併用して使用する」などの使い方はできないかもしれません。また、脱衣所のシンクなどに付属するコンセントは「1200W以下」しか使えないことも多いので、使用場所はあらかじめチェックしておきましょう。

乾燥時間は何分だった?

実際に使用してみた結果、筆者のロングヘアの乾燥時間は、平均して3分50秒ほど。今まで使用していたドライヤーでは8分ほどかかっていたので、約半分の時間で乾燥したことになりました。ちなみに、今までに使用していたドライヤーは、5年前に約15,000円で購入した高機能人気モデルです。

髪の乾かし方は、最初の3分で頭皮を中心に髪を乾かし、最後の1分で髪をブラシで伸ばしながらブロー。乾かしていて驚いたのは、風量があるのでドライヤーの風が髪をかき分けて、風が直接頭皮に当たること。頭皮のイヤなニオイの原因の1つは、濡れたままにしたことによる雑菌の繁殖なので、頭皮が素早く乾くのはうれしい点です。また、8割くらい乾いた状態で頭頂から風を当てると、風の力で自然に髪の流れが整うため、最後にブラシを入れやすいのも気に入りました。

タオルドライした髪(左)が、3分48秒でドライヤー完了。髪もきちんとストレートになっています

一気に乾かしたからかイオン機能のおかげか、髪の状態は非常に良好! 髪が光を反射してツヤツヤ

風の力が強いので、髪をかき分けて頭皮を直接乾かしてくれる感覚を味わえました

ちなみに、ショートカットの友人に試してもらった結果、なんと1分25秒でドライヤー終了。使用した友人によると「乾燥させるというより、水分を風圧で飛ばしているよう」とコメントしていました。

ショートカットの彼は1分25秒で乾燥! 写真ではわかりにくいが、本人いわく、髪が柔らかくサラサラになったそう

ところで、意外に便利だったのが、トリガーのように配置されている「コールドショットボタン」。これは、押している間だけ冷風が吹き出すボタンです。髪は濡れるとキューティクルが開いてしまいますが、冷やすことである程度引き締まるといわれています。なので、髪を乾かすときは「温かい風で素早く乾かし、最後に涼しい風で髪を冷やす」のがポイント。コールドショットボタンは、髪の部位ごとに、温める→冷やす、の作業がしやすく便利でした。

押している間だけ冷風を出すコールドショットボタン。操作スイッチは、右手でも左手でも操作しやすい位置にある

大風量のわりに静か

風量がある割に静かなのも、本製品の魅力。さすがにドライヤーをかけながら電話ができるというほどではありませんが、大きめの音量にしたテレビなら聞こえるレベルです。スマートフォンのアプリで簡易的に計測したところ、最大風量で65db前後、最小風量で60db前後でした。60dbは普通の会話レベル、そして70dbは騒々しい街頭レベルの音だということ。ちなみに、今まで使用していたドライヤーの音も調べたところ、最大風量で77db前後ありました。

スマートフォンの簡易騒音測定アプリで最大風量時の音をチェック。最大風量でも65db程度でした

まとめ

一般的にドライヤーの保証期間は1年が多いですが、BAB7000KJは「高耐久フェラーリ共同開発モーター」を採用しているためか、3年保証となっています。最初は家庭用としては高価に感じたドライヤーですが、3年間ヘアドライにかける時間が半分になると思えば、コストパフォーマンスはそこまで悪くないと思います。

また、一番大きなメリットは、ドライヤー時間が減ることにより「ドライヤーが面倒」と以前ほど感じなくなったこと。このため、タオルドライで寝てしまう失敗も減りました。いくら高価なヘアオイルを使用し、美容院で高いトリートメントをしても、日常生活で髪を濡らしたまま寝ていては効果は半減。美しい髪を保つためにも、ドライヤー選びは重要だと感じさせられました。
>> 使ってみた! あのフェラーリと共同開発のモーターを搭載したドライヤーが日本上陸 の元記事はこちら