[画像] 県利府高等学校(宮城)

  利府高校は、宮城県宮城郡利府町にある、県立の共学校。文武両道を謳い、全国に先駆けてスポーツ科学科を設置するなど、公立校の中でも先進的な取り組みで知られます。陸上競技部は全国大会でも上位常連校。フェンシング部や弓道部、サッカー部などのスポーツはもちろん、吹奏楽部や書道部なども全国レベルにあります。

 野球部も、2009年、第81回選抜高等学校野球大会で甲子園デビューを果たすとベスト4へと駆け上がり、野球ファンを驚かせました。2度目の甲子園は、記憶に新しい2014年夏、第96回全国高等学校野球選手権大会です。昨秋は宮城県大会でベスト8に進出。準々決勝で、この大会準優勝を果たした東北に敗れました。その時のスコアは1対2。1点差での敗戦に学ぶことは多かったといいます。春、そして夏の勝利を目指し利府の「キタエル」冬について伺いました。

チーム基本情報を紹介!

■利府高校の北條 喜大君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が33人、2年生も33人で合計66人います。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 校庭に野球部専用のスペースがあります。

[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

「まとまりがある」「野球以外の生活面に気を配っている」「粘り強い試合運びをする」という3点です。

Q. このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。

 ランメニュー、トレーニングを一から見直し、夏に最後まで戦い抜ける精神面と体、技術を身に付けます。

Q. オフシーズンの名物練習やキツい練習はありますか?

 丸太を持ってグラウンド外周を走る丸太走です。あと、綱登りもあります。

Q. ワイルド系メニューですね。そういった練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?

 春は東北大会優勝。夏は日本一です!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 準々決勝で東北高校さんに1点差で負け、そこで勝ち切れない弱さを知らされた大会でした。

Q. 近年全国的にも急速にハイレベルになっている宮城県を象徴するような利府のみなさんですが、他の強豪校と渡り合っていくために大事にしていることはありますか?

 技術以外の面で、挨拶、礼儀、環境整備などをしっかりすることです。野球の戦術的な部分では、エンドランやバント、スチールなど、様々な攻撃パターンを作っておくことですね。

Q. 環境面から整え、多様な戦術を持っておく。野球に限らず何にでも応用できそうですね。秋の大会をふまえて、この冬強化したいと取り組んでいることはありますか?

 まだ線が細いので、トレーニングと食事をしっかり見直します。それと、盗塁のスタート、チャンスのケースを作ってどう点を取るかの実践練習をしています。

Q. チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。

 木村 俊仁と土田 怜央です。各試合、とても安定したピッチングをして試合を作ってくれました。

Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 鈴掛 大地です。思い切りのいいバッティングでチームに勢いを付けてほしいです。

Q. さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 春夏につながっていく大切な最後の冬となるので、後悔だけはしないように、体力面も精神面も技術面も強くして全員でまとまって乗り越えていきます!

 北條主将、ありがとうございました!

[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、利府の伊藤 理久君、丹野 凌汰君、木村 俊仁君、学生コーチの本郷 康貴君にお話を伺います!

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

木村 俊仁(以下「木村」):甲子園という夢舞台があるところです。本郷 康貴(以下「本郷」):その夢に向かって、戦い続けられるところですね。

Q. やはり甲子園という大きな夢がある所は魅力ですよね。ではその夢に向かって、この冬はどんな風に過ごしていますか?

伊藤 理久(以下「伊藤」):体力、精神共に追い込み、夏に競って勝つことが出来るチーム作りをしていきたいです。木村:人間的、体力的、精神的に向上していきたいです。

Q. 野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。

丹野 凌汰(以下「丹野」):「一球入魂」!

Q. みなさん頷いてますね。本郷君はどうですか?

本郷:「たかが一球、されど一球」です。野球をしている中で、一球で流れが変わり勝敗が変わることを、高校でも感じることがあるんです。だからこそ、一球を大事にしていくチームにしたいからこの言葉が好きです。

Q. では最後に、『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

伊藤:練習試合を通して、公式戦で打点を稼ぐ選手になります。丹野:チームの軸となり、活躍できる選手になります。木村:安定したピッチングで負けない投手に、そしてチームに信頼される投手となります。甲子園へリベンジしに行きます!本郷:自分は学生コーチとして、甲子園に行き、勝つためのメニューを作り、チームを勝たせたいです。選手一人一人が「高校野球はやり切った、もう悔いが無い」と言えるところまで成長させるサポートをしたいですね。そのためにも、春は東北大会出場し、シードを勝ち取る。そして夏に甲子園出場、日本一です!

頼れる学生コーチがいて心強いですね!本郷君、伊藤君、丹野君、木村君、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

■田野 誠監督に質問!

Q. 今年のチームは、どんなテーマを持って作り上げてきたのでしょうか。

 新チームから監督交代し、今冬のテーマが「キタエル」です。いつもの冬よりトレーニング重視でやっています。

Q. 最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ一言お願いします!

 頑張って乗り越えてほしいと思っています。

 田野先生、ありがとうございました!キタエル冬、きっと実ってくれるでしょう!