(台北 19日 中央社)馬英九総統は18日、台米・両岸(台湾と中国大陸)関係について、悪循環を脱却して好循環がもたらされているとし、民進党・蔡英文主席による新政権でも継続されることに期待を示した。

総統府(台北市)で米バーンズ前国務副長官や米国在台協会(AIT)のレイモンド・バッガード理事長らの訪問を受けた際に語った。

馬総統は台米関係を「台湾関係法」制定以来最良の状態と強調。中国大陸とは「統一せず、独立せず、武力行使せず」を柱とする「3つのノー」政策や「92年コンセンサス(九二共識)」を維持し、両岸の平和的発展を推進した取り組みと成果を振り返った。

その上で、台湾は対米・対中国大陸関係の同時改善を実現したと評価。米国が台湾と中国大陸の間で苦境に立たされることはなくなったと述べた。

一方、バーンズ氏は馬総統に対し、蔡次期総統と協力し、各党派との関係を深めたいとする米政府からの要望を伝えた。

(劉麗栄/編集:齊藤啓介)