年内最終戦でフロジノーネに勝利し、冬のバカンスを迎えたミランだが、怒りを覚えることになるかもしれない。その知らせは、フランスから届いた。夏にモナコへ移籍したステファン・エル・シャーラウィのことだ。

ミランは昨夏、300万ユーロ(約4億円)のレンタル移籍、25試合出場で1300万ユーロ(約17億1000万円)の買い取りという条件でエル・シャーラウィをモナコに放出した。

だが、モナコはこれ以上エル・シャーラウィに出場機会を与えないと公式に伝えた。エル・シャーラウィはここまで24試合出場。あと1試合だった。いや、あと1分で決まりだったのだ。契約には、出場時間数の制限は設けられていない。エル・シャーラウィはモナコに買い取られる寸前だった。知らせを受け、ミランは驚き、非常に落胆している。

エル・シャーラウィはこれから、ミランに戻り、それからまた放出されるとみられる。ジャコモ・ボナヴェントゥーラによってポジションが埋まっているからだ。関心を抱くチームには事欠かないようである。だが、ミランは条件を重視している。

ミランは次の条件に1400万ユーロ(約18億4000万円)での買い取りを織り込む考えで、エル・シャーラウィの将来のクラブは、それを義務化できるように選手をほぼ常に起用する考えがあることを示さなければならないだろう。

この金額に交渉の余地はない。関心を抱くジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は“友人”だが、それでもディスカウントはないだろう。イタリア(ローマ?)やプレミアリーグにも、ほかにエル・シャーラウィへの関心を寄せるクラブがある。フランス残留よりも可能性が高い解決策だ。