バイエルン・ミュンヘンがのんびりとしたクリスマスを過ごせないことは確かだ。契約が満了となるジョゼップ・グアルディオラ監督の去就に関する決断が待たれるが、同監督はクラブを変える考えとみられている。

そしてグアルディオラ監督と同様に、今季終了後にはロベルト・レヴァンドフスキもクラブを去るかもしれない。彼はレアル・マドリーのメインターゲットとなっているのだ。スペイン『As』の記者の質問に対し、レヴァンドフスキは今後について明確にせず、移籍への姿勢を見せている。レアルには魅力があり、レヴァンドフスキのコメントは、ミュンヘンサイドにとって警鐘と言えるだろう。

12月9日のレアル対ヘタフェの一戦で、レヴァンドフスキの代理人はサンチャゴ・ベルナベウのスタンドにいるところを写真に撮られている。クラブが直接招いた人物しか入れないセクションだ。それだけではない。『As』によると、代理人はこの日、レアルのフロレンティーノ・ペレス会長と移籍について話したという。

交渉がどれほどの状況なのかを知るために、スペインの記者たちはミュンヘンへ飛んだ。そして、レヴァンドフスキと直接話した。選手の答えは、「毎年こういう噂がある。コメントしたくない」。だが、レヴァンドフスキはこうもつけ加えた。

「僕が関心あるのはサッカーだ。僕にとって簡単な状況ではない。だから、何も言いたくない」

ドイツメディアは、ボルシア・ドルトムントからバイエルンへ移籍したときも、レヴァンドフスキが似たようなリアクションだったと報じている。貝のように閉じるが、何よりも現所属クラブへの忠誠を誓うことはないという反応だ。代理人も、レフ・ポズナンからドルトムントへ移籍したとき、ドルトムントからバイエルンへ移籍したときと、常に次のクラブのスタジアムにいるところを写真に撮られている。

バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOは当然、これらの動きを警戒している。すでにレアルに対し、レヴァンドフスキの契約はあと3年残っていると強調した文書を送ったそうだ。

この時期は普段、クリスマスのメッセージカードを送るものだ。だが、グアルディオラ監督にレヴァンドフスキと、ミュンヘンではリラックスしたクリスマスになっていないことは確かだろう。