ミランは17日のコッパ・イタリア5回戦でサンプドリアと対戦する。16日にクラブ創立から116年目を迎え、シニシャ・ミハイロビッチ監督は試合を前に、次のように述べた。

「リーグ戦でもカップ戦でもすぐに勝利を取り戻せることを願っている。過去にやってきたことを繰り返したい。それが願いだ」

だからこそ、サンプドリア戦は非常に重要な一戦となる。コッパ・イタリアはミランにとって、今季の一番の目標だからだ。チャンピオンズリーグ出場権獲得も目標だが、現在はその達成が難しくなってきている。

「ベストメンバーで臨む。一部の選手は万全の状態でないがね。ラウンドを突破し、成長したい。恐怖や不安に打ち勝ち、ブーイングを打ち消すための最良の薬は勝利だ。いずれにしても選手たちはブーイングに左右されてはいないと思うがね」

コッパ・イタリアでの状況は、ミランが決勝を目指すうえで追い風となっている。ローマとフィオレンティーナが敗れたことで、ミランはサンプドリアに勝てばホームでの準々決勝でカルピと、そして準決勝でスペツィア対アレッサンドリアの勝者と対戦だ。

ミハイロビッチ監督は自身の立場も懸かっていると理解している。だが、心配していないようだ。

「(シルヴィオ・)ベルルスコーニ会長のコメントは知らない。そもそも、彼の近くにいる人のコメントとして伝えられたもののはずだ。私は冷静だよ。自分の仕事を信じている。不安にかられることはない。言い訳をしようとすることはないよ」

「ここまで自分たちが間違えてきたことも、改善するために何をしなければいけないかも分かっている。最終的には考えているところにたどり着けると確信しているよ。確かに、カルピ戦とヴェローナ戦で勝ち点を落とさなければ、我々はCL出場圏に迫っていたがね。我々は多くをつくっているが、ゴールが少ない。FWはもっとずる賢く、積極的にならなければいけない」

マリオ・バロテッリはまだ熱があり、招集されない。負傷から復帰したルカ・アントネッリはベンチに戻る。ゴールマウスに立つのは、クリスティアン・アッビアーティだ。ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるピサからの誘いを断ったアッビアーティは、次のように述べている。

「これまでと同じで、リーノ(ガットゥーゾ監督)の試合は何度か見に行くよ。でも、それだけだ。サンプドリア戦ではしっかりと集中することが大事になる。チームは団結しているよ。みんなが同じ方へと向かっている」