中国メディアの新浪網はこのほど「公式に示された中国が4万トンクラス強襲揚陸艦を建造。1師団を1度に投入」と題する記事を発表した。

 記事は、中国は2007年に満載排水量1万8000トンクラスの「071型揚陸艦(崑崙山級)」を就役させたと紹介。同型艦は現在までに「崑崙山」、「井崗山」、「長白山」が就役しており、すでに進水している4番艦の「沂蒙山」は2015年内にも就役するとみられている。

 記事は海上自衛隊の1万5000トンクラス「おおすみ型輸送船」2隻と1万8000トンクラス「ひゅうが型護衛艦」4隻も強襲揚陸艦に分類。また、韓国海軍も1万8000トンクラスの揚陸艦「独島(ドクト)」を運用していると紹介した。

 中国の今後については上海滬東重機公司舉行が生産力増強のためのイベントを開催した際に、同社の「16PC2-6B型」船舶用ディーゼル同エンジンが「中国の強襲揚陸艦のために開発されたと表明したと紹介。

 同エンジンを4基搭載するとすれば、排水量は4万トン以上になるとの見方を示した。

 記事はさらに、海軍の尹卓少将が中国中央テレビの取材に応じて、「新しい強襲揚陸艦は日本の『いずも』級の1倍半の大きさ」と説明したと紹介。いずも級が2万6000トンであることからも、中国の新たな強襲揚陸艦は4万トン以上になると断じた。

 記事は「2020年以降、中国は米軍海兵隊に次ぐ上陸作戦能力を獲得する」と論じた上で、「1度に機械化上陸歩兵師団1師団を投入して、世界のいかなる海岸にも強行上陸できる」ようになると主張した。

 写真は香港に寄港した米海軍の強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)wklzzz/123RF.COM)