一般的なUSBメモリのような見た目で、PCのUSBポートに差し込むだけでPCを破壊してしまうデバイス「USB Killer」を実際に作動させて、わずか数秒でPCが起動不可能な状態に陥る恐るべきムービーが公開されています。

USB killer v2.0 / Хабрахабр

http://habrahabr.ru/post/268421/

USB Killer

http://kukuruku.co/hub/diy/usb-killer

Dark Purple creates 'killer USB' to destroy laptops | Daily Mail Online

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2997401/The-killer-USB-FRIES-laptops-Malicious-drive-uses-high-voltage-destroy-computer-s-circuit-board.html

実際にUSB Killerを使って短時間でPCを使用不可能にしている様子は、以下のムービーで見ることができます。

USB Killer v2.0 testing. - YouTube

ブラウザを起動中のノートPC。



USB Killerを差し込むと……



「ジジジジ……ポン!」という音とともに、2、3秒もしないうちに画面がブラックアウトしてしまいました。



USB Killerを抜いてみますが、ディスプレイに変化はなし。



電源ボタンをぽちぽちと押しても何も反応しません。



ノートPCを裏返してみますが、異常は見られません。



電源コードを接続すると、充電ランプが光るものの、ボタンを押してもPCは起動不可能な状態になってしまいました。



USB Killerの構造は以下のようになっていて、右側のカバーをつけた状態だと一般的なUSBメモリと見分けがつきません。



USB Killerはロシア在住の技術者であるDark Purple氏が開発したもの。開発経緯やUSBメモリ内部の構造は以下の記事を読むと分かりますが、端的に言うと「PCのプロセッサを焼き切って破壊する」という仕組みになっています。Dark Purple氏によれば、USB Killer v2.0はPC以外にもUSBポートを備えている機械であればテレビやルーターなどなんでも破壊することができたり、USB Killerの帯電する電圧が以前の2倍となる-220Vに増えていたりといったアップデートが実装されているとのことです。

ポートに挿すとPCを物理的に破壊してしまう驚異のUSBメモリ「USB Killer」 - GIGAZINE



なお、Dark Purple氏は初代「USB Killer」を登場させた際に「持っておけば何か役に立つかもしれないが、決して使うべきではない」と言う意味で「原子爆弾のようなもの」とだけ語っていました。