「打率3割5分、35本塁打、35盗塁」に届くのか?

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手が、前人未到の快記録に挑む。

 25日のロッテ戦(QVCマリン)で33号、34号と2打席連続本塁打を放った。すでにヤクルト・山田哲人と共にトリプルスリー達成を当確させているが、それを大きく上回る数字が見えてきた。「打率3割5分、35本塁打、35盗塁」の「トリプル3・5」だ。

 ここまで134試合出場で、打率3割6分5厘、34本塁打、32盗塁。シーズン残り9試合でどこまで迫れるかを探った。

(1)シーズンペース 

 このペースで全試合出場を果たせば、36本塁打、34盗塁。ここまで日本ハム・中島と並びリーグトップの盗塁がカギを握ることとなりそうだ。

(2)対戦カード

 日本ハム1試合、ロッテ2試合、楽天5試合、オリックス1試合。5試合が残る対楽天戦は打率3割6分8厘、5本塁打、6盗塁と好成績を残している。

 一方で、ロッテ戦は打率3割1厘、4本塁打。十分な数字にも見えるが、パ5球団ではワーストだ。4盗塁は日本ハムの3盗塁に次いで悪い。26、27日のロッテ戦(QVCマリン)でどこまで数字を伸ばせるか。

「トリプル3・5」にとどまらず、「トリプル3・6」も実現可能?</h2>
 
(3)球場
 
 本拠地・ヤフオクドーム4試合、QVCマリン2試合、コボスタ宮城2試合、京セラドーム大阪1試合。打率4割5厘と打っていた西武プリンスドームの試合は残っていないが、4試合が残るヤフオクドームは打率3割5分8厘とパ本拠地では2番目の好成績だ。

 一方、京セラドーム大阪がパ敵地では最悪の打率3割2厘、2本塁打だが、4盗塁は西武プリンスドーム、コボスタ宮城と並んで1番の数字を残している。

 走攻守でファンを魅了する柳田。史上初の「トリプル3・5」にとどまらず、「トリプル3・6」すら実現可能な数字だ。残る9試合もギータの躍動ぶりに注目が集まる。