肉体美を披露した川岡大次郎(C)新選組オブ・ザ・デッド製作委員会

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俳優の川岡大次郎が、「バナナマン」の日村勇紀が主演する異色時代劇「新選組オブ・ザ・デッド」で肉体美を披露していることがわかった。

サラエボ国際映画祭で新人監督特別賞を受賞した渡辺一志監督がメガホンをとった今作は、ゾンビ化した新選組隊士によって幕末の京都がパニックに陥る様子を描いたゾンビホラー。川岡は、新選組局長・近藤勇の懐刀である山崎蒸に扮している。「誠」を信条とするまっすぐな人柄で、部下たちから慕われているという役どころだ。

鍛え抜かれた裸身を惜しげもなくさらした川岡だが、今作のために特別な肉体改造をしたというわけではないという。「体脂肪を調べたこともありませんし、食事制限をしたこともないんです。普段通りのトレーニングで撮影に臨みました」と、どこまでも自然体を貫く。

だが、役にかける思いは誰よりも強い。それは、過去に4作品で仕事をともにした本広克行監督から、「サマータイムマシン・ブルース」(2005)の衣装合わせで言われた言葉に由来する。

「大学生役だったのですが、当時流行っていたということもあって『メッシュを入れたりしましょうか?』と聞いたら、『大次郎、映画っていうのは最低50年は残るものなんだよ。今の流行りを映画で見せるんじゃなくて、ありのままの大次郎でいいんだよ』と言われて気づかされました。50年後、僕も孫に胸張って役者という仕事をしていたんだよ、と言えるような日々を送らなければと思って」

今作の渡辺監督とは、「19」「スペースポリス」で仕事をしている。約12年ぶりのタッグとなったが、「久しぶりに長編でキャスティングしてくださったわけです。そういう意味でも、役者として応えなきゃと思いますよね」と意気に感じている。主演の日村はもちろんだが、共演のキャストにミュージシャン、グラビアアイドル、小劇場系の舞台俳優と異色の面々がそろったことも大きな刺激になったことがうかがえる。

「日村さんがとにかくお忙しい方なので、クランクイン前に監督から『ちゃんとした役者は大次郎だけ。日村さん以外のみんなをまとめ上げてくれ』とオーダーをいただいたんです。そういう事もあって、体を鍛える以前に、現場の居方も姿勢で示したかったし、きちんと演じることで周囲に感じてもらえたらなという思いもあったんです」。覚悟を決めて作品に挑む川岡の面持ちは、どこまでも真摯だ。

映画は幕末の京都、新選組の名を盾に、放蕩の限りを尽くす隊士・屑山下衆太郎が道端で出くわしたゾンビに噛みつかれるところから始まる。棒術の達人・火藤純に救われるが、脈も心臓の鼓動もない“サムライゾンビ”と化してしまった。屑山の顔に青みがさし、徐々に人間らしさを失っていくのと時を同じくして、ゾンビ感染が蔓延し始める。4月11日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開。

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