上西議員「エモーショナルな感じ」に批判殺到 言葉遊びでオモチャにされ、流行語大賞ノミネートも?
「エモーショナルな感じで処分されたことは残念」――。国会病欠前後の行動をめぐる問題で維新の党から除名処分を受けた上西小百合衆議院議員(31)は2015年4月7日の衆院本会議後、報道陣の前で「古巣」の下した結論に不満をにじませた。
しかし、まさに「エモーショナル(感情的)」な一面を垣間見せて批判を呼んだのは、上西議員自身と男性秘書だった。そのため、この発言が報じられると、インターネット上ではツッコミが殺到することとなった。
Yahoo!の急上昇ワードにも食い込むほど
除名決定後初めて報道陣の取材に応じた上西議員は、処分に納得しているか問われると、次のように語った。
「当初、かなり事実と異なる報道が連日なされておりましたので、できる限り誤解を解くというふうに努めたんですけれども、それがかなわずにですね、エモーショナルな感じでこういった処分になってしまったことは残念ではあります」
党への批判を込めた「エモーショナル」という言葉は、多くのメディアが電子版記事の見出しにとったこともあり、ネット上でも注目を集めた。ツイッターのトレンド欄やYahoo!の急上昇ワードにも食い込むほどだったが、反応は「ブーメラン」を指摘するものが目立った。
国会を病欠したにもかかわらず翌日から知人男性と旅行していたとの疑惑が浮上した直後、上西議員はテレビの直撃取材に対し「取材は事務所通じてしか受けませんから映さないでください!取材拒否です!」などと強い口調で取材陣を振り切った。同行していた男性秘書に至っては、「お前、わしの車に当たってるんじゃコrラァ!」「ええかげんにせぇよ」などと巻き舌ですごみ、お茶の間に衝撃を与えた。
また、維新の党の橋下徹最高顧問とともに出席した3日の記者会見では、記者の質問に感情的に反論することも1度や2度ではなかった。
そのためネット上では、
「一番、エモーショナルな対応をしていたのは自分自身だろう」
「エモーショナルだったのは、あんたと秘書だから...。。。」
「いや会見でキミがエモーショナルな感じになって自爆してましたやん」
「精度の高いブーメラン製造工場をお持ちなようで」
といったツッコミが相次ぎ書き込まれることとなった。
「エモーショナルに煮卵作る」「エモーショナルに帰宅」
エモーショナルという言葉自体あまり耳慣れないものであったことから、ネットではすでにオモチャにされているようだ。ツイッターには
「エモーショナルに煮卵作る」
「今日もエモーショナルに一日を過ごすか...」
「早くどこかで使いたい言葉ナンバーワン『エモーショナル』」
「エモーショナルに帰宅」
と書き込まれるなど、ネタ化が止まらない。早くも15年の流行語大賞候補だとはやし立てる声も出ている。
上西議員は比例代表で復活当選した立場上、議員辞職すべきという声も少なくない。しかし5日には無所属での議員活動継続を宣言。7日にも報道陣の前で、
「法律で議員を継続することが認められている以上、私としてはしっかりと国民の皆さまのお声を国政の場に届けると、選挙の時にお約束したことをしっかり貫いてまいりたい」
と改めて継続の意思を見せた。
報道陣からは「無所属となった今、議員でいる正当性はどこにあるのか」「お給料が3000万円あるからか」などと厳しい質問が飛ぶも、関係者が取材を打ち切り、上西議員はその場を後にした。
8日現在、上西議員の公式サイトはひどくシンプルなものになっている。1週間前まであった「維新の党」「大阪維新の会」関連の文字やリンクはきれいに消え、Facebookページのリンクも、ページ本体の削除に合わせて表示されなくなった。メニューにあった「後援会」「お問い合わせ」もいつのまにかなくなり、トップページはすっかり閑散としてしまっている。