2日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で古舘伊知郎氏が、現在の中東の情勢について矛盾した例えをしてしまう一幕があった。

番組では、今なお続く不安定なシリア情勢について、アサド政権が死守する首都ダマスカスからほど近いヤムルーク地区をISILが制圧したというニュースを伝えた。

この地区はシリア内戦発生後に自由シリア軍など、アサド政権に対する複数の反体制派の拠点となり、政府軍から包囲を受けていたが、今回ISILに制圧されたと報じた。

さらに、約16万人のパレスチナ難民が過去に暮らしていた地域だが、年間131日しか食糧の支援を受けられないなど、厳しい状況とともに、国連はISILの支配下におかれることで、人道支援が一層難しくなったと訴えていることを伝えた。

VTR後、スタジオの古舘氏は、ISILが国ではないことに触れた後、「シリアという『国』とつい言っちゃいますけど、シリアもめちゃくちゃ(な状況で)で国じゃないと思うんですね」とコメントした。

そして、コメンテーターのショーン・マクアードル川上氏が、アメリカをはじめとした、イランやサウジアラビア、イスラエルなど各国の思惑や利害が入り乱れて収拾がつかなくなっている中東の現状を解説した。

すると古舘氏が「我々も、ほかに色いろ影響するから言えないかもしれませんが…」と発言に躊躇した様子をみせた後「これ、第何次中東戦争ですよね?」と、戦争という言葉を持ち出して現在の状況を例えた。

この古舘氏のコメントにショーン氏は「そうですね」と同意をみせるも、直後に「戦争の定義というのは、国が存在していないと戦争にならないので」と説明し、古舘氏は納得の声をあげた。

「シリアは国ではない」と言いつつも、現在の状態は「戦争」と比喩する古舘氏のこの矛盾したコメントに対して、ショーン氏が冷静に指摘する格好となった。

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