子犬の危機に母わんこが機転、迫り来る山火事を前に穴掘って避難。

• チリで起きた大規模な山火事の中、母犬の行動が話題になっている
• 金属のコンテナがある地面を掘って子犬9匹を避難させ、入り口は泥で埋めた
• ネットでは「勇敢なおかあさん！」「人間よりもすごいかも」などの声も

世界遺産と知られるチリの港湾都市バルパライソ。先日、大規模な山火事によって460ヘクタール以上が焼けるなどの被害を出し、その様子は世界へも報道された。この山火事の中で、我が子を救おうとしたお母さんわんこの行動が、今また世界に注目されている。

スペイン語で黒を意味する「ネグリタ」という名前のわんこは、約3週間前に9匹の子犬を出産。お乳をあげるだけでも大変な状況で襲ってきた突然の大災害だったが、お母さんの行動は素早かった。

火がやってくることを感じると、お母さんは金属のコンテナがある地面の下をかなり深く掘り、そこに9匹の子犬を避難させる。入り口は泥で埋めて火が入らないようにしていたと、その場面を目撃していた人は語った。

火の勢いが弱まると、目撃者とボランティアの人たちが救助のためにやってきた。まだ辺りに焦げた匂いが立ちこめる中で、彼らは必死で掘り起こす。その模様は地元紙テルムンドによって撮影されており、次々と救出されていく子犬たちは9匹全員無事で健康だった、と報道されることに。

こうした母犬がとったとっさの行動に対し、米ニューヨーク・デイリーニュースなどは「母の愛はとどまるところを知らない」「偉大な母の愛」と絶賛を惜しまない。

そしてネット上でも称賛は止まらず「とても賢く、勇敢なおかあさん！」「こんな話があるんだ、人間よりもすごいかも」「9匹みんな助かっているなんて本当に良かった」といったコメントが寄せられている。