庵野秀明総監督と樋口真嗣監督右は今回のゴジラの“足型”

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配給大手の東宝が完全復活させる「ゴジラ」の最新作の脚本・総監督を庵野秀明(「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ)、監督・特技監督を樋口真嗣(「進撃の巨人」2部作)が務めることが決定した。2人は30年来の盟友で、2012年には大きな評判を呼んだ「巨神兵東京に現る」で庵野が企画・脚本、樋口が監督を担当。日本のエンタテインメント界をけん引する2人が名を連ねたことで、「ゴジラ」から目を離すことができなくなった。

配給の東宝は、「ゴジラ FINAL WARS」(04)以来となる完全新作を製作するに際し、水面下でビッグネーム2人にアプローチしていた。製作サイドは、「怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館』や『巨神兵東京に現る』でのタッグ感。そして何より、常に新しいことをやり続けているおふたりであること。12年ぶりのジャパンゴジラにこれほど相応しいおふたりはいないと思い、お願いしました」と起用理由を説明している。

庵野総監督は12年12月、興行収入53億円を記録した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の公開後に心身のバランスを崩したという。うつ状態だったそうで、翌13年には「自分が代表を務め、自分が作品を背負っているスタジオにただの1度も近づく事が出来ませんでした」と明かす。しかし、1年以上にわたる心のリハビリにより徐々に仕事に復帰。そして今年は、「旧エヴァの放送から20年後の今、すでに2年以上もお待たせしている、シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版の完成への実現に向けた作業も、なんとか進められています」と近況を報告する。

「ゴジラ」のオファーを受けたのは2013年1月末だったが、当初は固辞。それでも、「東宝の誠意と盟友樋口真嗣監督の熱意に心が動かされ、同年3月、監督を引き受けることにした」という。「今しかできない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦と思い、引き受けることにしました。ヱヴァではない、新たな作品を自分に取り入れないと先に続かない状態を実感し、引き受けることにしました」とコメントを寄せた。

製作にあたっては「正直、世界資本に比べると製作費も製作時間も極端に少ない日本の現場で、さまざまな内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません。ただ、映画としてのプライドを持ち、少しでも面白い映像作品となるように、本作もシン・ヱヴァも全力で作っていくことが、今の僕に出来ることだと思って作業を進め、映画の方向性や脚本内容などで紆余曲折あり、現在に至っています」と思いをつづっている。

一方、日本特撮界の第一人者である樋口監督は、84年の「ゴジラ」(橋本幸治監督)のスタッフとして映画界入り。95年に「ガメラ 大怪獣空中決戦」(金子修介監督)などで特技監督を務め、今年は「進撃の巨人」2部作でメガホンをとっている。「どうしてもやりたいこと、やらなきゃいけないこと、絶対にやってはいけないこと、出来ることならやりたくないことが、四竦みになって私の中で闘っています」というが、「この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事にめぐり合え、続けてこれたこと、そしてこの機会がめぐってきた運命に感謝しつつ来年、最高で最悪の悪夢を皆さまにお届けします」と意欲をみなぎらせている。

映画の舞台は日本。今回の発表でゴジラの“足型”が公開されたが、この足が支える体長は「GODZILLA」の108メートルをはるかに上回る、過去最大になる見込み。今秋撮影に入り、公開は16年夏を予定している。

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