29日放送、NHK「サンデースポーツ」では日本サッカー協会顧問・釜本邦茂氏が出演。サッカー解説者・福西崇史氏、ジャーナリスト・木村元彦氏らと日本代表についてトークを繰り広げるも、アギーレ前監督の解任騒動については改めて協会の任命責任を訴えた。

監督交代に関する一連の流れについて「アギーレを監督を選んだっていうことは別に悪くはなかったと思います」と前置きした釜本氏は、「だけど問題が起こった訳ですから。問題があったというのを知っていたかどうか。協会の人達は、選んだ人達は」と続けた。

さらに「選んだ人達がこういう結果になれば責任を取らなければいけないというのは当然。その責任の所在というものが日本サッカー協会にないというのが今までずっと続いている。やっぱりW杯で負けて3戦で結果が出なかった技術委員長が辞めて協会の専務理事になるなんていうことがね、おかなしな話。それだけ協会の人がいないのか」などと捲し立て、協会の任命責任を強調した。

また、27日のチュニジア戦でさっそく結果を残したハリルホジッチ新監督について訊かれた釜本氏は、縦の動きを重視し積極的にボールを前に運ぶハリルホジッチ新監督のスタイルを「いつも言ってますが、前線の(選手の)数が揃えば(ボールは)入れるべき」と同調する。

その上で「中の人に勝負をさせる。勝てるか、勝てないかっていうのは中の選手の力量。やっぱり入れないと前の選手がやり直し、やり直しってなる。行こうかな、帰らなきゃいけない、行こうかな、帰らなきゃいけないって(なる)。それが監督の狙っているサッカー」と説明した釜本氏は、「私は好きですね、こういうサッカーのほうが。そのかわり前の人がそれだけの力を付けないと」といい、攻撃陣のさらなるレベルアップを訴えた。