「憧れの早稲田」と真逆!?あまり知られていない早稲田の実態とは?
「在学生・卒業生ともに有名人が多い」「偏差値が高い」「賑やかなイメージ」……。受験生の頃に早稲田にそんな強い憧れを持ちながら受験勉強に勤しんでいた人も多いでしょう。しかし入学してみると「えっ……、これが早稲田?」と驚いてしまうこともしばしば。今回は、そんな早稲田の知られざる実態を紹介します!
■ホラ貝を吹く先生!? 特殊な授業と個性豊かな教授!
「出席をとらない授業がかなりある。ラクだけど、テストだけですべてが評価されるのでテスト前は大変」(商学部 2年)
「授業でホラ貝を吹く先生がいる」(政治経済学部 4年)
「国際教養学部の授業は全て英語で行われる! また、テストよりエッセイやプレゼンでの評価をする授業が多い。分野が一つに定まってないので、美術や歴史、生物まで、自分の興味のあることが勉強できるのでおもしろい」(国際教養学部 2年)
早稲田は一講義あたりの人数も多いせいか、出席をとらない授業が多いようです。しかしそういう場合はテスト一発勝負なので、日頃からしっかり授業の内容を理解しておくことが重要ですね。また、教授陣は個性的な先生が多いのも特徴。ある授業では、教授が「では最後にホラ貝で一曲」と前置きして、演奏し始めたそうです。自分の研究分野に深く傾倒した授業をする先生は、先生自身が授業を楽しそうに進めるので、聞いている側も楽しくなります。
また、授業が全て英語という国際教養学部。ついていくのは大変そうですが、とてもやりがいがありそうです。日本にいても、留学さながらの語学力が身に付きそうですね。しかし、国際教養学部で生物が学べるとは知りませんでした。
■男子がチアダンス!? サークル数は日本一!
「かくれんぼサークルとか雪合戦サークルとか、変なサークルが多い」 (商学部 2年)
「早稲田出身の予備校の先生が『道路に寝る会』というサークルに入っていたと聞いた」(人間科学部 1年)
「戦隊物のサークルやバーベルクラブなど、本当にいろいろなサークルがあるなと新歓期のたびに思う。男子チアがあるのも珍しいと思う!」 (国際教養学部 2年)
早稲田には、歴史の長いサークルから変わったサークルまで、様々なサークルが揃っています。私自身、入学式のあとに新歓のビラが舞う中、上半身裸でムキムキ&テカテカのバーベルクラブの皆さんを見てびっくりしました。男子チアの「SHOCKERS」は最近知名度が上がってきていますね。しかもイケメン揃いなんだそう。男子のアクロバティックでキレキレなダンスは、女子とまた違った見応えがあります。気になる方は、早稲田祭でのパフォーマンスをぜひ観てみてください。
「道路に寝る会」は、今も健在なのでしょうか? 活動内容は、名前からだいたい想像はつきますが、詳細を知りたいですね。
■学食よりも、ワセメシやコンビニメシが人気!?
「学食は入学当初はよく行っていたけど、最近は近くのワセメシ(早稲田大学周辺にある飲食店のごはん)に行く」(商学部 2年)
「学食は校舎から遠いのであまり行かない」(教育学部 2年)
「学食に入るのにまずディズニーランド並みの列に並ばなければならない。昼休みが短いので、コンビニで買って教室や大隈庭園で食べている」(国際教養学部 2年)
「女子も普通にカップラーメンを食べる」(人間科学部 1年)
最近は大学別の学食ランキングが取り上げられるくらい学食が盛り上がっていますが、早稲田生はわりと冷めています。2限目と3限目の間のお昼休みが50分しかないので、学食にわざわざ行くより、自分で弁当を持っていくか、生協やコンビニで買うかして、空き教室で食べることの方が多いようです。
でも、早稲田の学食は美味しいですよ。早慶戦の前には「えんじ丼」という名物メニューが登場し、謳い文句は「食べないやつは慶應ボーイ」。期間限定のメニューにはついつられて食べてしまいます。遊びにきたときはぜひ食べてみてください。
また、女子でもカップラーメンとは、さすが早稲田の女子、ワセジョですね。ワセジョだから許されるというのもあるのかもしれません。他大のお昼時と比べてみたいですね。
■あなたは浪人? 内部生!? これが早稲田生!
「自分も含めて浪人生がかなり多いので、浪人でも全く気にならない。早稲田は地方出身が多いイメージだったけど、実際には都内・関東出身者が僕の周りには多かった。また、男子校出身が多くて、女子慣れしてない男子が多い印象」(商学部 2年)
「友達に読者モデルやサロンモデルがすごく多い! ワセジョは駄目とか言われてるけど、可愛い子はとても多いと思う。あと、ラウンジでスケボーをしたり、パイ投げをしたりする人がいて、すごく自由だなあと思う。オリンピック選手や日本代表の人が普通にたくさんいて、地元の大学だったら絶対いなかっただろうなと思う」(国際教養学部 2年)
「高校から早稲田付属に通っていた内部生が多い印象」(政治経済学部 4年)
早稲田は「早稲田大学高等学院」「早稲田実業学校」「早稲田大学本庄高等学院」などの付属校上がりの、いわゆる「内部生」が多く、特に政治経済学部の学生はほとんどが内部生なんだそう。彼らはだいたい教室の後ろで固まっていて、雰囲気も他の学生とは違い、遊び慣れている雰囲気だとか。
他にも指定校や系属校が全国に幾つもあるので、一般受験生よりも高校からの先輩・後輩・友達がいる人が多いようですね。それに比べると一般受験の学生は少数派な気分になるのかもしれません。
早稲田の女子は、男勝りで女子っぽい華やかさがないため女子として扱われず、ワセジョと呼ばれています。青山学院や立教などミッション系のお嬢様大学の女子と比べてはいけません。早稲田の男子も彼女は女子大狙いだそうです。ワセジョ、ピンチですね。
そんな中、国際教養学部のワセジョは違うようです。留学経験をした方も多いせいか、彼女たちは華やかに見えるのでしょうか? また、国際教養学部の飲み会のノリも日本離れしているらしいです。指笛が吹ける学生が多いそうですよ。
早稲田の実態はいかがでしたか? 生徒の個性が強いので、生徒の数だけ多様性があるといった感じです。どこの大学でも世界は広がるとは思いますが、早稲田は中でもとりわけいろいろな人が集まる場所。ぜひ、早稲田に遊びにきてみてください。
(文・早稲田大学人間科学部 三田侑実)

