『アメリカン・スナイパー』を監督したクリント・イーストウッド監督/写真:SPLASH/アフロ

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クリント・イーストウッド監督が『アメリカン・スナイパー』(公開中)には反戦のメッセージがふくまれていると発言している。

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イラク戦争に4度従軍し、「米軍史上最も危険なスナイパー」と呼ばれたクリス・カイルの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」をもとに作られた同作は、米国で戦争映画史上、最高の興行収入を上げたが、一部からは戦争を美化し、狙撃手を英雄化していると批判されていた。

これに対し、イーストウッド監督は、「実際に戦争に行った兵士たちにとってはいい映画だ。彼らが経験したことや、彼らの人生が描かれているから。そして、その妻や家族たちにとってもね」

「彼らがどれだけのストレスを抱えていたかということがよくわかる。そしてそれらが全て合わさって戦争反対のメッセージになっていると思う」と語ったと英紙ガーディアンが伝えている。

イーストウッド監督はスナイパーを美化していることは認めながらも、「でもカイルには後悔の念がある。そうなってしまうんだよ。そしてそれが反戦ということなんだと思う」

「戦争映画には常に多くのドラマや衝突があるので作った。だが、実際にやるとなると、それはかなりよく考えてから作らなければならない。自衛は国にとって大切なことだが、(戦争は)見たくない。イラクでもアフガニスタンでも、僕は多くの現実的な理由から戦争を始めるのには賛成できなかった」と語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】