東京都千代田区にある在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物を購入した山形県の不動産業者「グリーンフォーリスト」が、朝鮮総連側と本部ビルの賃貸契約を結んでいたことが18日、関係者の話から分かった。


東京・千代田区にある朝鮮総連の本部ビル

賃貸契約は、朝鮮総連の関連団体である白山出版会館管理会が、グリーン社を債務者として本部ビルに極度額50億円の根抵当権を設定した際に、一括で結ばれていたもようだ。

賃貸額は月に2000万円台で、相場の半分程度だとされる。

朝鮮総連は、本部ビルが競売にかけられ移転を強いられる可能性があったが、落札した不動産からグリーン社への転売を経て、賃貸契約が結ばれたことで継続使用できることになった。

もっとも、朝鮮総連は慢性的な財政難の中にあるとされ、年間で3億円に迫る賃料の捻出も楽ではなさそうだ。都内の1等地に生産性のない大型物件を維持することについては、総連内部からも「組織運営を圧迫する」との懸念の声が聞こえる。