学生の窓口編集部

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社会人になると、誰もが突き当たるのが「足」の悩み。慣れない革靴で靴ずれができた、一日中はきっぱなしで水虫になったなんて深刻な話にならなくても、蒸れる/クサいはよく耳にする話題だ。

そんな悩みを解決すべく足の臭いを分析した企業がある。原因はなんとイソ吉草酸(きっそうさん)で、悪臭防止法でも指定されている成分だった。食べ物によっては口臭源にもなる物質なので、「口から足の臭いがする」と言われないように、ランチのあとは忘れずにハミガキしよう!

■足のにおいは公害物質?

靴や靴下を長時間履いていると、足がクサくなるのは誰でもご存じだろう。これは汗や脂などの分泌物が雑菌によって分解されるためだ。からだのなかでも足の裏の発汗量が多いのは「滑り止め」のためで、矛盾しているように思えるが、適度な水分がないと滑ってしまうからだ。

本来は「はだし」でも歩きやすいための工夫だったが、靴をはく時間が長くなったいま、ニオイの源になってしまったのだ。

足の裏のニオイは、どんな物質から生まれているのか? ある化粧品メーカーがガス・クロマトグラフという機械でにおいの成分を分析したところ、なんとイソ吉草(くさ)酸と特定されたのだ。

イソ吉草酸はチーズのような「酸っぱい」「発酵している」においを放ち、悪臭防止法でも規制値が定められているほどクサい物質だ。代表的な規制物質と規制値(ppm)を比較すると、

・アンモニア(トイレ特有の刺激臭) … 1.0ppm

・硫化水素(火山地帯の「腐った卵」のようなにおい) … 0.02ppm

・イソ吉草酸 … 0.001ppm

で、イソ吉草酸はアンモニアの千分の1、硫化水素の20分の1までしか許されていないほど少量でもクサい。つまりイソ吉草酸は、ヒトが敏感に感じ取るにおいなので、足のクサさがエスカレートすると「公害」になりかねないのだ。
■からだや息が「足の裏」臭くなる?

足だけでなく、全身からイソ吉草酸が発せられる場合もある。イソ吉草酸血症と呼ばれる病気だ。これは赤ちゃんの時に発症するケースが多く、全身が「足のにおい」「汗臭い」のが特徴だ。残念ながら遺伝による病気なので医師の指示に従うほかないが、治療法や薬も存在するので、早期に発見されれば大丈夫だ。

おとなでも注意しなければならないのが外来(がいらい)性で、食べ物によって呼気がイソ吉草酸くさくなることもある。つまり「足の裏クサい」口臭を放ってしまうのだ。

口臭がイソ吉草酸クサくなる食べ物の代表は、

・とんこつラーメン

・納豆

で、昼休みに食べるなら食後のハミガキを忘れずに。

これ以外にも、

・干物 … トリメチルアミン(腐った魚のにおい)

・にんにく … メチルメルカプタン(腐ったタマネギのにおい)

も悪臭防止法で規制されている物質なので、食後は口が「公害源」になりかねないと覚えておこう。

足も口も清潔が第一だが、どうしても抑えられないひとは迷わずデオドラント製品を使うべきで、化粧品メーカーもにおいの原因物質を把握しているのだけに、効果も期待が持てるはずだ。

■まとめ

・足のニオイは、イソ吉草酸が原因

・イソ吉草酸は、アンモニアや硫化水素よりも規制が厳しい公害物質

・とんこつラーメンを食べたあとは、口臭にもご注意を(関口 寿/ガリレオワークス)