新人やアルバイトなどのPCスキルのチェック方法「PC離れ時代にPCスキルがある人を見分ける」

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他人のPCスキルを知るのは、結構難しい。実際に仕事を一緒にしてみて、「こんなこともできない、知らないの?」などと困惑することは、意外に多い。

昨今、PCを使わない若年層が増えていることもあり、今後、この問題は企業の採用者だけでなく、PCを仕事で使う現役社員にも深刻な問題となりそうだ。

筆者は、以前に新人へのPCスキル教育係のような仕事をしていた時期がある。新人のPCスキルを把握し、業務に使えるレベルまで、決められた期間内にスキルアップさせるのが仕事であった。

最も大事だったのは、新人研修やアルバイトの採用などで、どの程度パソコンが使えるのかスキルをチェックすることだ。なぜなら、新人のレベルを把握し、それに合わせたカリキュラムを組む必要があったためだ。

ということで世の採用担当の人、または求職中の方に、手軽にパソコンのスキルがチェックできる質問を紹介しよう。

その質問が
「AというフォルダーからBというフォルダーに3つのファイルをコピーする方法をいくつでもいいので思いつく限り挙げてください」
というものだ。

さてアナタはいくつ答えることができるだろう?

1)ファイルを1つ1つ、ドラッグ&ドロップする。
2)ファイルを範囲選択で3つ選択し、右クリックしたままフォルダーBまでドラッグし「ここにコピー」を選択する。
3)Shiftキーを押しながらファイルを3つ選択し「CTRL+C」、フォルダーB上で「CTRL+V」で張り付ける。
4)3つファイルを選択したらWindows 8/8.1のエクスプローラーのファイル操作メニューを使い「コピー先」でフォルダーBを選択する。
5)キーボード操作だけでファイルを選択し、フォルダーAの3ファイルをフォルダーBにコピー&ペーストする。


とまあ、ファイルコピーの方法は様々ある。
「1」の答えしか出ない人は「初心者」
「3」まで回答できれば「中級者」
5つ以上の返答が返ってくれば「上級者」

と見なしていい。

特にアルバイト採用の判断では、この質問に多く答えることができた学生は、実際の仕事でも成果を出せていた。また、新人でも中級者以上の知識を持っている人たちは、短期間で仕事に慣れることができた。

最近はパソコンが操作できない学生が増えてきていると聞くが、社会人になると業務でWindowsパソコンを使うのは、ほぼ当たり前だと思っていい。

仕事のスキルアップを目指すのであればパソコン操作のイロハは、必ず覚えておくようにするといいだろう。


小川夏樹(ITライフハック編集長)