傑作ドキュメンタリーがリバイバル上映(C) RAINBOW PICTURES CORP.ALL RIGHTS RESERVED.

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ベトナム戦争を題材にした傑作ドキュメンタリー映画「ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実」が、1975年4月30日の戦争終結から40年の節目にあたる今年リバイバル上映されることが決定し、今回の上映のため新たに制作された予告編が公開された。

関係者の膨大な証言と記録映像で構成された本作は、75年の第47回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し、その後のベトナム戦争を題材にした映画にも多大な影響を与えた作品。そこに浮かび上がる戦争の悲劇は、イラク戦争が終結した後も過激派組織イスラム国の台頭など、いまなお世界各地で絶えず起きている紛争に共通する。日本では10年に劇場初公開されており、第2次世界大戦終戦70年でもある今年、再上映の運びとなった。

このほど公開された予告編は、女優シャーリー・マクレーンが75年のアカデミー賞授賞式で述べた「映画は真実を見つめ、平和に貢献しなければならない」というメッセージで幕をあけ、爆撃や前線の様子をはじめ、勝利をうたう政治家、帰還兵の本心、村を焼かれ子どもを殺された人々の叫びが映し出されていく。

さらに当時、日本で作られた様々な物資が沖縄の米軍基地から戦地へと運ばれており、日本経済はベトナム特需の恩恵を受けていたという事実や、「自由に報道できた最後の戦争」と言われるように戦争報道の規制の転換点でもあることも伝え、沖縄の米軍基地問題や報道の自由といった現在の社会情勢にも通ずる問題を提示する内容になっている。

「ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実」は、4月25日から東京・新宿武蔵野館、大阪・シネ・リーブル梅田ほか全国で公開。

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