スマホに高すぎるハイスペックは本当に必要?サービス利用に必要なのはミドルスペックでじゅうぶん
2014年秋に登場したiPhone 6 Plusは搭載メモリ容量によもよるが、10万円前後の価格で販売されている。
さらに、ケータイ販売店を覗いてみると、XperiaやARROWS、AQUOSなどのモデルも8万円前後で販売されていることがわかる。
また、スペインのバルセロナで開催されている世界最大級のモバイル関連展示会「Mobile World Congress 2015」で発表されたSAMSUNGの「GALAXY S6」は、価格が日本円で10万円を超えてくるのではないかとさえ言われている。
そもそも、10万円もするような高額スマホは本当に必要なのだろうか。
●ハイスペックとミドルスペックの価格差は広がりすぎ
ここで、「ハイスペックスマホ」「ミドルスペックスマホ」「ロースペックスマホ」の違いをみてみよう。
・「ハイスペックスマホ」
解像度 :フルHD〜
CPU :クアッド(4)コア〜
RAM :2GB〜
ROM :16GB〜128GB
カメラ :1000万画素以上〜
販売価格:8万円〜10万円〜
・「ミドルスペックスマホ」
解像度 :HD〜フルHD
CPU :デュアル(2)コア〜クアッド(4)コア
RAM :1GB〜2GB
ROM :16GB〜32GB
カメラ :〜800万画素
販売価格:3万円〜5万円
・「ロースペックスマホ」
解像度 :〜HD
CPU :シングル(1)コア〜デュアル(2)コア
RAM :512KB〜1GB
ROM :4GB〜8GB
カメラ :200万画素〜500万画素
販売価格:1万円〜3万円
おおよそ上記のような感じに分かれる。
ハイスペックスマホは、現在の最先端技術を惜しみなく投入するため、当然ながら性能も極めて高くなる。
対してミドルスペックスマホは、こなれた技術を利用し、おおよそ2年前のハイスペックスマホと同等の性能を持つものが多い。
ロースペックスマホは、低価格化を実現するために、性能も価格に準じたものとなる。
●今のスマホの使い方だとミドルスペックでよい?
さて、性能の表を並べても一般的には「?」となるだろう。
ここで、スマホで利用する主なサービスについて、快適に使うための機能や性能をみてみよう。
・通話
通信(通話)機能を使う→どのスマホでもそれほどかわらない
・LINE、Facebook、Twitterなど、SNS
通信機能を使う→どのスマホでもそれほどかわらない
・Web閲覧
通信機能を使う→どのスマホでもそれほどかわらない
・動画視聴
画面解像度はHD程度、CPUはデュアルコア、RAMは1GB程度→ミドルスペック以上が良い
・書籍閲覧
画面解像度はHD程度、CPUはデュアルコア、RAMは1GB程度→ミドルスペック以上が良い
・カメラ
カメラ画素数800万画素程度、ROMは16GB程度→ミドルスペック以上が良い
マップ、ナビなど位置情報
GPS機能を使う→どのスマホでもそれほどかわらない
・ゲーム(基本無料の3D使わないものなど)
CPUはデュアルコア、RAMは1GB程度→ミドルスペック以上が良い
・ゲーム(3Dを使い、家庭用ゲーム機からの移植など)
CPUはクアッドコア、RAMは2GB以上→高性能なミドルスペックか、ハイスペック推奨
※上記の表はスマホによって多少の差がある
ざっと以上のようになる。
高性能なゲームをする場合のみ、ミドルスペックでも高性能を売りにしているモデルか、ハイスペックが良いだろう。
それ以外のサービスについては、ミドルスペックでじゅうぶんだ。
つまり、「ゲームは少しするけれども、本格的なゲームはしない」という人に対して、8万円以上するようなハイスペックスマホ必要ないことを表している。
自分がスマホを使う上で、何をよく使うかで考えた上で適切なモデルを選択すると、結果的に大きな節約につながることだろう。
布施 繁樹