3年目の今季も活躍の期待がかかる日本ハムの大谷翔平©ベースボールキング

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 大谷翔平(日本ハム)が二刀流3年目のキャンプを終え、シーズン開幕に向けてオープン戦に挑んでいる。そこで、2月1日のキャンプインからここまでの大谷を振り返っていきたい。

 大谷は投手と野手のメニューをこなしていくわけだが、投手では初日からブルペン入りし64球の投げ込み。2度目のブルペンとなった3日に、右手薬指をひっかいて出血するアクシデントに見舞われたが、大事には至らず。野手でもフリー打撃で快音を連発した。

 実戦練習が始まってからは、投手で出場した9日の紅白戦では、「初めてだったけど、試したいこともできたし、課題が見つかった」とオフから取り組んでいるワインドアップで投げたが制球に苦しみ、2回を投げて1失点。野手では『5番・指名打者』で出場した11日の阪神との練習試合で、初打席に反対方向に本塁打を放った。

 また20日には、栗山英樹監督から今季の開幕投手を任されることが伝えられた。3年目で初の大役を担うことになった大谷は「うれしさと責任を持って、しっかりやりたいと思いました」と意気込んだ。

 3月27日の開幕マウンドに立つことが決まっている大谷は、開幕戦で勝利をもたらすことはもちろん、今季も投手と野手で昨季以上の活躍に期待がかかる。

◆大谷翔平の春季キャンプ

2月1日

キャンプ初日、ブルペンに入りした大谷は「軽くもなく、強くもなく。自分の中で確認できればいいかなと思った」と64球を投げ込んだ。

2月2日

野手中心メニューとなったこの日、フリー打撃を行い48スイング中11本の柵越えを披露。「いままで通りできたと思います」と話した。

2月3日

2度目の投球練習を行うも、右手薬指をひっかいて出血するアクシデント。昨シーズン中も同様なことがあったこともあり「対策をいろいろやりたいと思います」とした。

2月6日

『4番・指名打者』で出場した紅白戦は、1打数無安打も「内容はよかった」と本人は良い感触を掴んだようだ。また、試合前にはブルペンで35球を投げている。

2月9日

紅白戦で今季初の実戦マウンド。3回から登板し、オフから取り組んでいたワインドアップで投げた。「初めてだったけど、試したいこともできたし、課題も見つかった」と2回2安打1失点だった。

2月11日

阪神との練習試合に『5番・指名打者』で出場。2回の第1打席に、金田和之から外角のストレートを逆方向に流し打つ本塁打。本人は「遅れ気味だった」と振り返った。

2月17日

韓国・KIAとの練習試合に先発し最速154キロを記録するなど、3回を無安打無失点6奪三振。「全体的に悪くなかったと思います」と本人も納得の投球だったようだ。

2月20日

栗山監督から今季の開幕投手に大谷を指名。大谷は「うれしさと責任を持って、しっかりとやりたいと思いました」と意気込んだ。

2月20日

プロ入り初の特打を行い、143スイングで47本の柵越え。その中には、推定160メートル弾を放ちつなど「飛距離は去年よりもあると思います」と手応えを掴んだようだ。

2月21日

午前中にブルペンで65球投じた後、午後からは楽天とのオープン戦に『5番指名打者』で出場。「変化球に張っていてストレートに反応できました」と第4打席にセンター前ヒットを放った。

2月24日

紅白戦で先発した大谷は、実戦で初めて中田翔と対戦し、右中間へ本塁打を浴びた。154キロのストレートを打たれた大谷は「(味方には)外しか投げられないので」と悔しそうに振り返った。

2月27日

キャンプ打ち上げ。大谷は「100点でいいと思います。怪我もなくしっかりできたので」とした。

3月2日

球団主催の激励会で開幕投手を務める大谷は、2012年に開幕投手を任された斎藤佑樹から「自分にもかけるプレッシャーがすごい。頑張って」とエールをもらった。