かぐや姫はアカデミー賞をとると思うか?

第87回米国アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートされている高畑勲監督作品のアニメ『かぐや姫の物語』。受賞の期待が日に日に高まる中、いよいよ明日受賞作品が発表される。そこで、今回のノミネートおよび受賞予想を皆はどう見ているのか、「おしトピ by 教えて!goo」で聞いて見たところ、こんな声が寄せられた。

ジブリ『かぐや姫の物語』米アカデミー賞候補に、対抗馬は『ベイマックス』か

■日本アニメ『かぐや姫』にエール

「日本のアニメは世界ーだと思っています」(Panda1969さん)、「高畑さん頑張って〜」(mr_poohさん)、と『かぐや姫の物語』にエールを送る回答が見られた。

また、「私はアナ雪より『風立ちぬ』の方が好きでしたから、賞がとれなくても評価は変わらないです。この作品も賞に関係なく、私の評価は変わりません」(浅井長政さん)、と受賞如何にかかわらず熱烈に支持する人も。

で、問題の『かぐや姫の物語』と『ベイマックス』、どちらが受賞するかだが、「究極の選択??」(よっぽっぽさん)、「どちらも見ていないので何とも言えません」(まるX2さん)、と今回の回答では予想が難しいようだ。

■予想は『かぐや姫の物語』が受賞

では、専門家はどう見ているのか。映画評論家の相木悟さんに聞いてみた。

「結論からいうと、『かぐや姫の物語』が受賞すると思います」とのこと。実は、今年のアカデミー長編アニメ部門は『LEGO ムービー』の受賞で決まりだろうというのが、映画ファンの統一見解だったが、それがまさかのノミネート落選。加えて、「昨今のハリウッドはなぜか日本文化再評価のムーブメントが起きています」と日本勢にとって追い風が吹いている現状を相木さんは挙げる。

■3DCGではなく、手描きがインパクト絶大

さて、対抗馬とみられているのは『ベイマックス』だが、これを相木さんはどう評価するのだろう。

「『ドラえもん』と『スーパー戦隊シリーズ』を組み合わせたような日本リスペクトに溢れた『ベイマックス』と、淡い水彩で日本情緒をアートに描写したオリジナリティの塊の『かぐや姫の物語』。どちらが映画通から見て格上かは、一目瞭然です。美しき日本文化への憧憬の念を、これほど満足させてくれる作品はないでしょう」

さらに3DCGアニメの大御所ピクサー作品が公開延期で不在というのも、強運だったという。

「それにもうそろそろ、飽和気味のフル3DCGアニメ以外に賞を与えてもいい潮時がきているように感じます。その意味でも手描きの『かぐや姫の物語』のインパクトは米国の業界内で絶大です」

こんなに力強く『かぐや姫の物語』受賞予想をされると、ますます明日の発表が待ち遠しくなる。今はただ、日本作品にとっていい結果であることを願うばかりだ。

●専門家プロフィール:相木悟(あいきさとる)
映画評論家。映画検定1級。大作からマイナー、芸術映画まで万遍なく楽しむ大食漢。バラエティあふれる映画の楽しさを分かりやすく伝授すべく、各種媒体で執筆活動中。ブログ「相木悟の映画評」教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)