若手映画作家の短編5作を上映

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次代を担う新しい才能を発掘・育成する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」の合評上映会が2月19日、東京の角川シネマ新宿で開催され、本年度の5作品が一挙披露された。

同プロジェクトは、映像産業振興機構が文化庁から委託を受け、2006 年度からスタートしたもの。才能ある若手映画作家を対象に、本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施。さらに作品発表の場を提供し、今後の活躍が期待される長編映画監督の発掘と育成を目指している。

06年度の8 作家、07〜13年度の各5作家に続き、9回目を迎える本年度は、過去最多の応募者の中から15人の作家がワークショップに参加。その中から5人の作家が、最終課題である製作実地研修の集大成として、35ミリフィルムによる短編映画(約30分)の制作に取り組み、プロデューサーをはじめ映画業界の第一線で活躍するスタッフ、キャストの協力を得て作品を完成させた。

参加監督と作品名は、飯塚俊光監督「チキンズダイナマイト」(出演:岡山天音、恒松祐里)、加瀬聡監督「もちつきラプソディ」(星野真里、久世星佳)、草苅勲監督「本のゆがみ」(金山一彦、兒玉宣勝、小野しおり)、羽生敏博監督「good−bye」(安藤玉恵、竹中涼乃)、吉野耕平監督「エンドローラーズ」(三浦貴大、でんでん)。

最初に上映された「チキンズダイナマイト」の飯塚監督、キャストの岡山天音、碓井将大が上映後に登壇。飯塚監督は「弱者が何かに向かっていく姿が好きで、自分と照らし合わせながら、いじめ救済をゲームにして描いた。35ミリフィルム撮影は経験がなかったが、実際にやってみて、ラッシュを見た時に、35ミリフィルムとはこういうものか! 感動し、刺激的な経験になった。今後も一つ一つ着実に課題を克服して、地に足の着いた監督を目指したい」と、製作実地研修の感想と今後の抱負を語った。

続いて4監督と各作品のキャストも上映後に舞台挨拶に登壇し、本プロジェクトの富山省吾スーパーバイザーが最後に総評。その後、5監督を囲んでの交流会も開催された。過去に参加した作家はもちろん、ここから第一線で活躍する長編映画監督が多く輩出され、日本映画の多様性につながっていくことが期待される。なお、本年度の5作品は3月14〜20日に角川シネマ新宿、3月16〜20日に大阪のシネ・リーブル梅田で期間限定公開される。