中国メディアの騰訊数碼は18日、ソニーがCMOSセンサーを通じて自動運転車市場に乗り出すと報じた。(イメージ写真提供:(C)  Kobby Dagan /123RF.COM)

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 中国メディアの騰訊数碼は18日、「ポータブル音楽プレーヤーやテレビといった分野でリーダーとしての地位を失ったソニーがCMOSセンサーを通じて自動運転車市場に乗り出す」と報じた。

 記事は、ソニーがこのほど約84万ドル(約1億円)で運転支援技術などを開発する日本のロボットベンチャーのZMPの株式2%を取得したことを紹介し、「両社はソニーの画像処理技術とZMPのロボット技術を自動運転車の開発に活用する考え」と紹介した。

 続けて、ソニーがZMPに出資したことは自動運転車産業に乗り出したことを意味するとし、「ソニーはテレビやスマホ市場では苦境に直面しているものの、CMOSセンサーの分野では世界トップシェアを確保している」と紹介、CMOSセンサーの分野における成功を自動運転車市場にも持ち込みたい考えと報じた。

 また記事は、自動運転車が普及するころには「スマホに搭載されているCMOSセンサーより4-5倍も高価なカメラが10個ほど自動運転車に搭載される見通し」と紹介。さらに、ソニー社員の話として自動運転車の需要は「2017年頃から急増し、2030年頃まで需要は増え続けると伝え、2025年前後には自動運転車が道路上にあふれるようになるだろう」と伝えた。

 続けて、ソニーのCMOSセンサーは世界で約40%のシェアを獲得しており、iPhoneを始めとするスマホやデジタルカメラ、タブレット型コンピューターに搭載されていると伝える一方、自動車向けのCMOSセンサーでは5%にシェアで世界5位に留まっていると伝え、ソニーの関係者が「スマホ向けCMOSセンサーの成功と同じように自動運転車向けでも成功を収められると考えている」と自信を見せたと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)  Kobby Dagan /123RF.COM)