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女優の中谷美紀と三島有紀子監督が18日、東京・新宿ピカデリーにて行われた映画『繕い裁つ人』(公開中)の舞台あいさつに出席した。終了後には、人生初の"チケットもぎり"をするサプライズにも挑戦した。

映画の舞台は、神戸を見渡す坂の上にある「南洋裁店」。店主の市江(中谷美紀)が作る服は、いつも即日完売。デパートに務める藤井(三浦貴大)がブランド化の話を持ちかけるが、彼女は全く興味を示さない。祖母が作った服の仕立て直しや、先代のデザインの流用で満足だった市江だが、「自分がデザインしたドレスを作りたいはずだ」という藤井の言葉に、少しずつ心を動かされていく。

白のドレスに黒のパンツスーツの衣装で登壇した中谷は、「映画ファンはもとより、普段映画をあまり見ない方がたくさんいらっしゃっているとお聞きして大変うれしいです」とあいさつ。撮影の1カ月前から猛練習したというミシンを縫うシーンについて聞かれると、「ゴーストじゃありません!」と、主演するフジテレビ系連続ドラマ『ゴーストライター』での役柄にかけたジョークも飛び出し、場内は笑いに包まれた。

本作は、講談社『ハツキス』で連載中のコミックが原作。構想8年を経て実写化を実現した三島監督は、「中谷さんと出会ったことから本作はスタートしました」と当時を振り返る。そして「この作品を見て大切に思っていただけた方が多くいられることは、奇跡だと思います」と、満席の会場に感謝した。さらに「私地獄耳なんです。布を切る音、ミシンを踏む音、線を引く音、本のページをめくる音、吐息など、音が描く世界観はとても大事にしたいと考えていました。音によって記憶が呼び起こされることもありますよね、そうした部分を丁寧に描きたかったんです」と、作品へのこだわりを披露した。

舞台あいさつ後には、本作の次回上映に訪れた観客に対し、中谷自身が人生初の"チケットもぎり"をするサプライズ演出を行った。一人ひとり笑顔で声をかけた中谷に、観客は「市江の生き方に感動しました!」「ゴーストライター見てます! 中谷さん大好きです!」と大興奮。体験を終えて、中谷は「人前で演じることはけっこうプレッシャーもあって、時折やめたくなる時もあるので、いずれ女優がいやになったら、女優をやめて映画館もぎりのアルバイトをやって生計を立てたいと思います。少しでも映画に携われるならばうれしいので」としつつ、「ただ、時給は880円はいただきたいです」と要求し、会場を沸かせた。