約10年ぶりに“花とアリス”を演じた蒼井優&鈴木杏

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岩井俊二監督の初長編アニメ映画「花とアリス殺人事件」2月20日、全国40スクリーンで封切られ、岩井監督をはじめ女優の蒼井優、鈴木杏が東京・新宿バルト9で初日舞台挨拶に立った。本作で約10年ぶりに“花とアリス”になった蒼井と鈴木は、「花とアリスの掛け合いやセリフの面白さが本当にたまらない。難しいかもしれないけれど、アニメーションでも何でも、またアリスをやりたい」(蒼井)、「やりたいね」(鈴木)と続編に意欲をのぞかせた。

岩井監督が、実写映画「花とアリス」の前日譚をアニメで描き、主人公の少女を演じた蒼井と鈴木が声優として続投した。蒼井は、「アリスができて幸せだったと心から思います。『花とアリス』という存在がとても大切なので、みなさんにもずっと大切に思っていただけたら」としみじみ。鈴木も「なんとも懐かしく、花ちゃんもアリスちゃんも愛らしくて、胸が詰まるような思いになって、改めてこの2人の少女を大切だなと思いました。新たな出発点として、花とアリスというふたりのやんちゃな少女を知ってもらえたらうれしい」と笑顔をのぞかせた。

本作や実写映画時の思い出話に花を咲かせたふたり。友情について問われると、蒼井は「気付いたら隣に走っている人が友人かな。あとは痛みを分け合える人」と持論を展開し、「花とアリスの出会いを目撃すると、自分の親友の存在というもののありがたみを感じる。隣にいて当たり前になっている親友も、この人と出会えたことはこんなに素晴らしいことなんだとわかる」と笑顔をのぞかせた。鈴木は「10代のエネルギーはもうなくて、いつの間にか通り過ぎてしまった。今振り返るととても貴重な時期だったということは、多くの方が共感してくださるのでは」と語りかけた。

岩井監督は、製作時の苦労を「どうやったらアニメが作れるんだろうというところからだったので、お面を作ってスタッフに被せてみたり、バカげたこをやってだんだん追い上げていった感じで、楽しかった」と振り返り、「実写の現場にはない絆で結ばれた気がしています」。そして、「無謀にもアニメというジャンルに挑んでしまった。ついこの間までパニック映画のような現場が続いていたけれど、なんとか上映までこぎ着けられてかなり脱力状態。非常に長い関わり合いでここまできたけれど、今日は娘を見届ける父親のような複雑な心境で立っています」と公開の喜びをかみしめた。

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