最先端デート方法!お迎えデートが最高すぎる
女性はよく「白馬に乗った王子さまに迎えに来てほしい」と言うが、本当にこれで良いのだろうか?これまで「江戸時代の駕籠」、「茶室カー」でデートする方法を紹介してきたが、今回は女性を迎えに行くのに最適な乗り物をご紹介したい。


さて、ここに彼氏を待っている女性がいる。彼女の名前はアキ。
「和風」が大好きな女子大生だ。





そんな和風好きの彼女の気を引くため、前回この「茶室カー」を用意したのがこちらの彼、地主さんだ。その後二人は順調に愛をはぐくみ、今日もデートの待ち合わせをしていた。


「彼、まだかな……」


「おーい!アキちゃーん!」








「やあ!お待たせ!」

前回の「茶室カー」でアキちゃんを喜ばせた彼は、調子にのって畳でオープンカーを作った。雪が残る真冬に全方位ガラ空きの「畳カー」はなかなか攻めた選択肢だ。


「さすがに寒い気がする……。普通にクルマで迎えにきて欲しい…」



なにも畳カーを作ってまで和服と合わせなくても、和風カラーに合うクルマだってある。例えばダイハツの新型「MOVE」には様々なカラーバリエーションがあり、どんなファッションにも合わせることができる。




※撮影車両は試作車の為、仕様が異なります。


そんな不満にも気づかず、調子に乗って畳カーをバックさせる彼の姿に、気持ちが冷めていくアキちゃんであった。


そして2週間後。就職活動がはじまったアキちゃんは、和服ではなくリクルートスーツを着て彼の迎えを待っていた。


「おーい!アキちゃーん!迎えに来たよー!」

真冬のオープンカー、ペラペラの甚平に素足。
「畳カー」でのお迎えはどう考えてもTPOに即していない。NG行為の塊である。

隣に座っていたカップルも彼を見て失笑している。



「アキちゃん?」

「こっち見ないで…」

もうちょっと違う乗り物はなかったのか。もう少し大人に似合うような…。






「アキちゃん行くよ!?」

「………」

就職活動の洗礼を受け、これから社会人になる彼女。
もうバカげた遊びに付き合う時間は無くなってしまったのだ。



「あんな乗り物よりも、もっといいモノがあるよ」
アキちゃんを見かねた隣のカップルが、声をかけて彼女を連れ去ってしまった。


「バァーカァァァ!」


前回に続き、またしても彼女に去られた彼。

このように「彼女を何で迎えに行くか」という問題は往々にして議論となる。
畳カーが間違いなら、何が正解だったのだろうか?



「やあ、お待たせ」

一方アキちゃんを連れ去ったビジネスマンは、高額な外骨格スーツ「スケルトニクス」で二人を迎えていた。