ArduinoRaspberry Piといったマイクロコンピューター(マイコン)を使えば、バーコードから自動で調理を行える電子レンジのように、パッとあふれ出てきたアイデアを形にすることができますが、プログラミングの知識がなければそれを実現させることは困難。そんな時に役立ちそうなのが、iOSやAndroidのアプリから簡単かつ自由にマイコンなどをコントロールできるようにしてくれる「Blynk」です。

Blynk - build an app for your Arduino project in 5 minutes by Pasha Baiborodin - Kickstarter

https://www.kickstarter.com/projects/167134865/blynk-build-an-app-for-your-arduino-project-in-5-m

「Blynk」がどのようなサービスなのかは以下のムービーを見ると分かります。

BlynkはiOS端末やAndroid端末から使用できるアプリ。



スマートフォンの画面上からボタン・スライダー・ディスプレイ・グラフ・その他機能ウィジェットなどのアイコンをドラッグ&ドロップすることで、ArduinoやRaspberry Piなどのマイコンを自分の好きなようにコントロールできます。例えば、マイコンにライトをつければスマートフォンから遠隔でライトを操作できたりする、というわけです。



スマートフォンとマイコンは端末間で通信するわけではなく、Blynkの専用サーバーを介して通信を行います。なので、遠隔地からも簡単に操作可能。



スマートフォンから操作可能なものは多岐にわたります。



また、Blynkを使えばPCで難しいプログラミングに臨む必要もなくなるわけです。



例えばマイコンにライトを接続し、これをBlynkを使って遠隔操作する場合。



まず、専用アプリを開き……



複数あるウィジェットの中から「ボタン」を追加します。



適当な位置にボタンを配置。



そしてボタンの名前や種類などをセット。



最後はメニューから「Send Token」をタップ。



するとPCにコードが送られてくるので、これをマイコンにアップロードすればOKというわけ。もちろんこの段階でコードに手を加えることも可能です。



アップロードが完了したら画面上に表示されているボタンウィジェットをタップ。



するとマイコンに接続したライトが光りました。



ここまでわずか51秒と恐るべきスピードです。



他にどのようなことが可能になるのかというと、例えばカメラをスマートフォンから操作したり……





鉢に挿したセンサーに「土が乾いたら通知するように」設定しておけば……



水をやるタイミングで通知がくるようにすることもできます。



さらに、GPS関連のウィジェットを駆使すれば、オフィスに近づいた際に……



デスク上のライトを点灯させることも可能。



Blynkは現在Kickstarterにて出資を募っている最中で、既に目標の1万ドル(約120万円)を超える出資を集めています。5ドル(約590円)の出資をすればiOS版もしくはAndroid版のBlynkアプリを使用可能となり、10ドル(約1200円)の出資でiOS・Android両方のアプリを使用できるようになります。さらに、20ドル(約2300円)の出資を行えばiOS・Androidいずれかのアプリ内で全てのウィジェットが使用可能となります。

なお、Blynkの出資期限は日本時間で2015年2月15日の2時21分です。