夢は夢のままで終わるかもしれない。アドリアーノがルアーブル加入から遠ざかっている。

元インテルのアドリアーノは、数日のうちにルアーブルと契約を結ぶはずだった。ピッチ内外におけるクラブの新プロジェクトの目玉となるはずだった。

だが、サポーターにインペラトーレ(皇帝の意、アドリアーノのこと)を約束していたクリストフ・マイヨール次期会長候補が、過半数を得るために必要な保証を手に入れられないようなのだ。週末には、ジャン・ピエール・ルブル現会長の会見とマイヨール氏の会見が別々に行われる。

フランスメディアによると、マイヨール氏は土曜のデッドラインまでに必要な800万ユーロ(約10億6000万円)を支払うことができないという。当初はアフリカの会社から、次にマイアミを拠点とする「Aa Gulf」から供給されるはずだった資金だった。だが今週、現会長は新会長候補に、練習場にもう来ないようにと求めている。

フランス『l’Equipe』によると、現会長は以前のオファーを再度検討し、収支をまとめるために一部選手の放出を計画しているという。

10月末にお披露目され、クリスマス後に近く契約と発表されていたアドリアーノだが、それはもう遠い蜃気楼のようになってしまった。

なお、マイヨール氏はこれまでにナント、ニーム、グルノーブルを買収しようとしたが、いずれも約束したお金を払うことができていない。